クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime @国立新美術館
わかってるつもりになれて何となく雑談のネタくらいにはできる、だけど実際はわかってない、それが現代アート。
9/2まで開催されていたクリスチャン・ボルタンスキーの展示に行ってきた。
前売り券買わずに現地に行ったら長蛇の列。しかしよく見たらこれは当日券購入の列だったのだが、その脇にポスターと当日でもオンライン購入可能ということでQRコードが貼られていたのでそこからサイトに飛んで購入。購入手続きにかかった時間は、現金で当日券購入する列の待ち時間の1割とかだったんじゃないか。
今回の展示は、展示会場の空間作りがとてもツボだった。
静かで薄暗い空間に、色彩の少ない作品たちがまるで宗教的な建物を想起させるかのごとく佇んでいる。この部屋そのものが作品なんじゃないかって思うくらい。
個人的に、現世というか普段自分がいる空間と切り離された空間というのがとても好きで、その文脈でモスクとか教会とかっていう場所が大好きなんだけど、そういうところにいるような気分。
いやでもほんと、単一の作品群というよりは、氏の作品で構成された異空間を楽しむという観点で秀逸な展示だったなと。