【でかい】首都圏外郭放水路の特別見学会に行って、地下神殿と呼ばれる調圧水槽を見てきた【とてもでかい】
5000年後くらいにここが遺跡となって発掘されたら、なんかロマンありそう
11/18日、仮面ライダーとかミュージシャンのPVで使用されることに定評のある首都圏外郭放水路の調圧水槽を見学できる機会があったので、はるばる埼玉まで行ってきた。東京より何度か低いんじゃないかという凍てつく冷気、地味に思ってたよか高かった交通費。やっぱ埼玉は群馬に負けず秘境だわ〜。
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さて、この首都圏外郭放水路。申し込めば平日であれば見学できるようなのだが、平日に行けるかよ。
で、年に一度、週末に見学会をやっているのでその機会を狙うしか無い。確か一昨年に一度行こうとして、最寄り駅の東武アーバンパークライン野田線南桜井駅に着いたところで断念したのだ。見学に訪れた人が多すぎてディズニーばりの待ち時間、今から行っても終了時間に間に合わないとのことで。
去年はどうだか知らないが、今年は抽選になっていた。学習したんだね。で、抽選になったらどうなったかというと、自分と嫁でそれぞれ応募したら二人とも当選した。なんやねん。知られてなかったのか。
最寄り駅の東武アーバンパークライン野田線南桜井駅からは200円で臨時のシャトルバスが出ていた。チラシには30分おきに運行とかふざけた事が書かれていたが、実際はもう少し多かったかもしれない。20分に1本くらい? みんなシャトルバスで行こうとしてて、本来入場可能時間が1時間刻みで指定されていたものが、そんな移動の問題で無しになっていた。
現地についてとりあえず上の写真、最大の見所である調圧水槽を目指す。階段100段近く下る。すると目の前に広がる地下の巨大な空間。生暖かい空気、広すぎてちょっと声を張り上げたくらいじゃ響かないそれ。なんかとってもロマンありますね。
そもそも首都圏外郭放水路とは、このエリア付近の川が増水した時に、周辺を水浸しにしないように川の水を地下を通る巨大な通路を経由させ、この地下神殿たる調圧水槽で勢いを殺した後に旅客機のエンジンを改造したガスタービンで動くポンプで吸い上げて江戸川に流す・・・そんな感じのもの。各川から水を落とす縦坑は直径30mでスペースシャトルすらすっぽり入るサイズ。その水をこの場所まで誘導する横坑は直径10mのトンネルが6.3km続いている。
・・・ロマンすぎる。
あれですよ、横坑で敵に追っかけられて最終的に調圧水槽にたどり着いてそこで敵の操る巨大ロボットに重火器で挑んで最終的には崩壊と水没を始めた地下神殿内で人と人の殴り合いになった挙句、敵は追い詰められて水を吸い上げるインペラに吸い込まれてエンド、その後吹き上がる爆炎から逃れるべく地上までの100段の階段を爆風に追いかけられながら登って最終的に外に飛び出したと同時に出口から炎が吹き出るやつですよ。「アンディ、俺のことはいい!!火が来る、早く逃げるんだ!!」「ボブぅぅぅぅ!!」って声が聞こえてくる。水が入ってきてるのに爆炎が上がってどっかーんてのは突っ込みどころではなく様式美だと思っています。
この調圧水槽以外の見どころは、件のポンプが配置されているポンプ室の見学や、台風体験車(雨合羽と長靴のフル装備で中に入ると降水量300mmを体験できる車)など。いつでも訪れることのできる龍Q館では首都圏外郭放水路のオペレーション室が見れたり、この地で建設時に剥ぎ取った地層、発掘された化石なんかを見ることができる。トンネルを掘ったシールドマシンの動く模型もあって、とても楽しかったぞ。
帰りはその後に予定が入っていたので東武アーバンパークライン野田線南桜井駅まで歩いた。バスが混んでいたので。2kmあるかないかの距離なのでそこまで苦ではなかった。
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