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funny rain, sweet breathing

なんてったって社会不適合者物語

起業への近道になるたった一つの力、あるいは自在に生きるための最短経路

起業

既存の企業に属さず、自分の考えたアイデアで事業を進めて生活をしていく。そんなことを思い、動き始めたのが今年2013年に入ってからだった。当時働いていた会社の社長から言われたこと、そのポイントが不足しているから苦労するだろうなと自分でも思っていたこと。一方で、そういった考えの適用されない別の方法論もあるんじゃないか、とか思ったこと。

そこから1年弱が経ち、1度の起業失敗とそこからのリカバリー、そして再スタートなんかをしている今日この頃に、再実感したこと。非常に抽象的で何を言っているのかまだわからないかもしれないが、今日はそんな事を書こうと思う。

まずは起業におけるハードとかソフトの話。こういう括り方が正確に中身を表せているかどうかはイマイチ自信がない。悪しからず。

起業にまつわるハード

ここで使っているハードが意味するものは、投資家・オフィス・ツールなどである。起業となるとどうしてもアメリカのシリコンバレーと比較して話がされてしまうし、その状況では日本のそれはまだまだ遅れていると言われてしまわざるを得ない。とは言え、その環境はムーアの法則的に劇的な改善がされているわけではないが、どんどん良くなってきている。

VC、ビジコン、創業支援基金等、探せば資金を獲得する手段はいくらでも出てくるので、ビジネスモデルを作り上げることができたならば、まずはプレゼンをしに行くことがさほど難しくない。ビジネスモデルを作ることができたら、ね。
また、自分の住んでいる家が法人登記可の物件であればいいのだが、普通の賃貸に住んでいるとそうもいかない。自宅とオフィス、2ヶ所の家賃やら光熱費を捻出しなくてはいけないのだ。だけどバーチャルオフィスやコワーキングスペース等が充実してきているので、普通に事務所物件を借りるよりもコストを抑えやすくなった。こういった施設が集中しているのは都会が多いが、一方で地域での創業を支援するべく自治体等が廃校や古民家を提供してくれたりもしている。
事業がWeb系であるのならば、レンタルサーバーの価格は手頃なものであるし、クラウド系のサービスをフルに活用することで10年前とかでは考えられなかったくらい、支出を抑えて業務を進めることが可能になった。

と、ハードという勝手なくくりで色々書いてみたが実はこの辺りは主題とは関係がないのでここまで。

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起業におけるソフト

次はソフト。ソフトっていう表現で、ここでは知識とその習得手段なんかの話をしてみる。

例えば東京では平日週末問わずベンチャー系のプレゼンやピッチが行われている。顔を出せば、どんな人がどんなアイデアをどんなビジネスモデルで提供しようとしているのかという情報を大量に手に入れることができる。厳密な起業というわけではないが、TED系のイベントも同じように他の人の活動を知るにはいい機会かもしれない。

既にビジネスを始めている人達の話を聞くだけでなく、講座のような形で起業を学ぶ機会というのも増えている。有料のものや無料のもの、運営母体の種類も含めて多様である。ちなみに、有料か無料かと内容の善し悪しは厳密には関連していない。この手の講座では最終的にビジネスモデルを作り上げられたら、資金面でのサポートを大なり小なりしてくれるものもあるので、魅力的なのではないかと思う。

そして多種多様な書籍である。書店のビジネス書コーナーに行けば、仕事術や有名社長の体験談等なんでもある。経営系の学校における、最先端のメソッドの授業内容を記した書籍等も興味深いものである。


・・・とここまでハード及びソフトという切り方で色々と書いてきたが、これらは僕がこの記事で言いたい"たった一つの力"ではない。そもそも一つではないし。自在に生きるための最短経路でもない。

僕の考えでは
・いくらピッチ系イベントに行ったところで本人の起業する力にはならない

・有名社長のエピソードを聞いたり読んだところで、それは自身の起業にクリティカルな影響は与えない
だ。極端に言ってしまえば。それでは本当に必要な力とはなんなのか?

それは、事務処理力だ。・・・名前がダサいね。あと実はこれだけだと僕の言いたいことを全部含められないのでちょこっと変えて、業務推進力とかにしてみる。

起業におけるハート

この便宜上名づけた"業務推進力"の中身だが、(1)納期感覚、(2)応対の感覚、(3)自身の単価感覚あたりだ。これらを"起業におけるハート"と僕は考えている。ハードとソフトに対して、ハート。

(1)納期感覚
いい仕事というのはその完成度に加えて、どれだけの工数で完遂したのかが重要となってくる。事実、100点満点の成果物を時間をかけて提出するよりも、70点でも80点でもいいから素早く提出するほうが評価は高かったりする。Lean Startupに代表される最近流行りの起業の思想でも、素早く最小限の機能を評価するモデルを作成し、素早くフィードバックを得て次のモデルを作成するというのが重要と言われている。

(2)応対感覚
ビジネスチックに言えば営業力かもしれないが、それより広義の意味を持たせてある。それは顧客との折衝をうまくやってのけるだけでなく、事前や最中に適切な言葉でベストな共感を得るためのプレゼン力や、本当に意味のあるニーズを発見するための観察と洞察にまつわる力。犯したミスのフォローや、ミスを防ぐ為の事前のコミュニケーション力。営業というと売りたいものをいかに売るか、というところに注目されがちであるが、優秀な営業マンというのはここら辺のことをしっかりとこなしている気がする。
格好良く言えばこれらは、人と人との接点におけるしなやかで柔軟な発想をする力だ。だから営業マンとナンパ師の関連性みたいな話も出てくるんだと思っている。

(3)自身の単価感覚
一番わかり易いのは営業とか販売だが、「自分が1時間で叩き出せる売上額はいくらなのか?」ということを常に考えて行動する力。(1)の納期感覚とも関わってくる。50万の売上を出すために3ヶ月かかるのか、それとも2週間でこなすのか。この感覚は会社とかで事務職についている人も考えて損はないと思う。だって、営業は粗利を、事務は営業利益を取りに行くことが最終的な会社の純利益に貢献するのだから。

会社での働き方?いいえ、起業とか自在に生きる力です

最後に述べた起業におけるハートの部分、まるで普通に企業で働いている人に必要な話みたいだが、実際そのつもりで書いた。これらこそが、僕が「起業を目指す」と言った時に前職の社長から「お前はまだこういった力をつけている途中なんだから、まだやめた方がいい。」と言われたことで、それから1年弱経って「ホントそうだよね〜。」と思っている点である。いやほんと、当たり前のトピックだけなんだけど。

「ふざけんな、そんなのに縛られない生き方や方法で事業を興すんだ!!」といったところで、結局作るものはこういった力が必要とされる企業というものなのだから。

こんな事を書いたのは、起業系のセミナーや書籍、ベンチャーのピッチあたりからは決して学ぶことができないからだ。既に成果を残している人の仕事観やエピソードを聞くよりも、勉強会でフレームワークやら発想法やらを学ぶよりも、"事業推進力"を体で覚えた方がいい。"事業推進力"という名の、アタリマエのことを人よりも高い密度と速度でこなせるようになること。これこそが自分で事業を興す為に一番大切ではないかと思う。

ぶっちゃけ、優れたアイデアだのプロトタイプがない状態でも、これら(ハートで書いたの)がずば抜けてできる人間を3人くらい捕まえて「さて、このメンツでなにやるか〜」とか話し始めてもうまくいく。もちろんアイデアを発想したり形にする力も必要であるが、それと別次元だが対等なこの力を身につける事を色々考えた方がいいと思う。

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となると学生からいきなり起業とか、僕みたいにニート→研究者→起業っていうのはとっても不利である。どんまい。

しつもん仕事術

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