funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

あなたのカイゼンはどこから? 新しい何かを導入したり効率化しようとか考え出す前に。

uncomfortable

こんまり本は読んだことがない。

ときめくかときめかないか、という指標でもってものを整理しろってんなら、なんかそれ以上に聞く必要も無いかなと思っちゃって。

片付けに限った話ではないんだけど、あなたの人生をちょっと変えるかもしれない(それが蓄積したらだいーぶ変わるかもね知らんけど)考え方。というか、巷のライフハックだのなんだの試す前にまずここ考えたらいいんじゃね?っていう指針。

『何かを付け足すだの導入はいいから、とりあえず身の回りの不快を排除せよ』

家にいるんだかいらないんだかわからんものがある。それは別にいい。例えばそういったものが生活の導線を遮る配置をされているのであれば、それは取り除く。何気ない繰り返される動作、移動の繰り返しが家では繰り返されるのだから、その導線を邪魔するものっていうのは地味にストレスをちまちまと増やし続けるだろう。

不快の排除というのはマイナスをゼロにするまではいってもゼロをプラスにはしない。が、マイナスをたくさん色んなところに抱えたままプラスをいくら入れたところで、ですよ。

自転車遊びが趣味なのでそのネタで話をすると、そこらの何者にもなれないくらいの脚力の人は慌ててスペシャのVengeを100万くらいかけて買うよりも、今乗ってる自転車のその薄汚いを通り越した油団子まみれのチェーンを変えるとか、寿命をとっくに迎えてるベアリングを交換したらどうなんてやつ? そしたらいつもより1.5倍くらい楽しく乗り込めるようになるんじゃないかな。

また自転車のネタで申し訳ないのだが、去年からチューブレスのホイールを使っている。が、結局今年後半からチューブレスホイールでありながら、クリンチャーで運用している。パンクリスクは上がるが、それ以上にチューブレスホイールの扱いに関するストレスの方が大きかったから。タイヤがはまらないしビードは上がらないし、逆にタイヤはずれもしないし。なんで毎晩2時間指が痛くなるまでタイヤ外す努力を試みてそれが1週間続いてそれでもタイヤが外れなくて、たったかホイール1個のタイヤ交換もできないんだっていうのが本当に自分には不快であった。何度キレてホイールを床に叩きつけて破壊してやろうと思ったことか。走行時の性能は確かに良いのだが、ホイールを見るたびに「ああ、あと〜〜kmくらいでこのタイヤ寿命だよなぁ・・・そしたら交換しないとなんだよなぁ」って思うのが嫌だ。

自転車に限らず、世の中の色々なものはその製品のスペック的なところで語られるけど、それよりも自分にとっての快となる要素と不快となる要素という軸で考えてみるのは、ものを選ぶ良い基準になると思う。

仕事のハック的なところっていうのも、効率化という文字を念頭に考えるよりも、今の仕事の回り方でどこでどんな人がどんな不快を感じているのか?っていう見方で改善策を考えると、効率化という点での満点回答でなくてもアウトプットが良くなるなんてことはあるからね。ゆーて動くのは人、不快によるブレーキと快によるアクセル、どういう踏まれ方をしたらいいの?ってね。

繰り返すが、こういう考えはあくまでもマイナスをゼロにするに過ぎない。過ぎないけれど、今でも十分にやれるはずのことを十分にやれないブロッカーの排除であり、何かを付け足していくのであればその付け足す元をきれいにしておく事にはとても価値があるわけで。

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

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