逆光とグルグルボケと切り取る空気、Helios 44な週末
初オールドレンズ、Helios 44-2を買って、雨であまりカメラを持ち歩かず、ようやく晴れて撮りまくろうな週末ですよ。
ま、仕事と部屋掃除でほとんど動けていないんですが。
もーやだ。二度とオレ様なデザイナーと組んでWeb開発とかするもんか。
てなわけで、チマチマと移動中に撮るということをしている。プラセボかもしれないが、これまで使ってた現代なレンズとは感覚が違いますね。写る絵ももちろん違うし、その違いがなんかやっぱりオールドレンズと今のレンズの違いなのかなって。今のがいいかというと必ずしもそうではないし、たとえ当時の本体が手に入らなくとも、現代のカメラにセットして使えば十分に現役であるところがオールドレンズ、素敵じゃん。
じゃあ何かその違いを1つ挙げろと言われたら、"切り取る空気"の切り取り方。
何を言っているのかわからないかもしれないが、俺もわからない。
何もしていないJPG撮って出しの1枚なのだが、まるでInstagramで加工したかのような1枚。種を明かせばただの逆光なんだけど。そして僕のHelios 44-2は、なんちゃらコートとかそういうのがされていない時代のもの。夕方の日が傾き始めたタイミングで、西側を撮るとこうなる。レンズフードも無いし。
だがしかし、このただの駅がなんかいい感じに見えるのよ、自分としては。
同じく夕方に西を向いて撮る。こうなる。で、奥の方の木のボケ方が、なんか写真の中央を中心として円形にボケているように見えないだろうか? これがグルグルボケというやつで、どうも今ほどレンズの性能が良くなかった時代のレンズのボケ方っぽい。よくわからないけど。
でも、そう、このグルグルボケの写真を見てオールドレンズに惚れたというのがある。
カール・ツァイスのレンズを使い始めた時に特に感じたんだけど、解像度とか歪曲収差の少なさとかそういう数字に現れるようなレンズの性能ではなく、定量化しようのない"ボケの味"。こんなことを考え始めたらもう不治のレンズ沼なわけですが。
レンズの選び方に、画角や手ぶれ補正の有無とかではなく、「そのボケが好きか?」っていうのが入ってくるわけ。
話を戻してHelios 44。
このグルグルボケがなかなかきれいに出せなくて、これはまだ色々試さないとだなって感じ。もしかしたらこのレンズが製造された頃はありきたりのボケだったのかもしれないけどね。でも今の自分にはこれは、自分の写真にあえて取り込みたい要素。
明日も撮れるかな