凡人が、生きるために選択した器用貧乏という名の武器
自分は本当にただのパンピーである。
ただただ無駄に医科学とかいう、飯の種にちっともならない学位だけはあるが、これは単に社会不適合性をこじらせていたのと研究というかサイエンスが好きだったからなだけで。
今は、現状プラマイゼロあたりをキープしている会社を経営していたり、知り合いのベンチャーで色々仕事をしたりとかで生活をしているが、来月の食い扶持すら別に保証されているわけではない。
が、なんとか・・・と言うよりは余裕かまして生きている気がする。1年前と比べたら月の収入は均すと2.5倍程度にはなっているし。10万くらいの買い物だったらキャッシュでしれっと買っちゃうし。
来月すら保証はされていないし、3年後の希望が別にあるわけではないが、「なんとかできるさ」という自信みたいなものはある。"自信"という程にギラギラと存在感を出すような感じではないのだけれどね。
でも、特に方法論を持っているわけではない。これまでのヤバいタイミングも、イケイケのタイミングも、その都度その都度で作戦は全く異なっていた。
こんな生き方でとりあえずやってこれているのは、自分が器用貧乏な体質であったからだと思う。
生来の正確ですぐに色々なものに目移りするし、趣味で色々始めたり・・・みたいな人間だったのだが、そういう性格を仕事に活かせないかとなった時に、器用貧乏を押していくかとなった。別にジョブホッパーとして職を転々しているわけではないので、そこはよろしく。
自分の場合は、例えば学生時代にバイトしていた会社。最初は、1日でうん百件もテレマをしたり、ひたすら名刺を入力するだけの本当にどこにでもあるインターンという名のバイトであった。が、コンサルチームの提案書作りとかで忙しいって時にその仕事を引き受けることにした。まぁ、どうも最初に入った時はエクセルとかパワポを使えるとは思われていなかったようだが(自分も別に特に勉強したことはなく、研究発表とデータまとめでしかつかっていなかった)、良いチャンスだったのでちょっと盛って「そこら辺余裕。」と言って仕事を取った。実際当時「舐めんなよ」とは思っていた。
人が使う提案書を作るっていうのもそれはそれで難儀な仕事だったが、お陰でその業界に関する本とかにも目を通したり、全然縁の無かったようなシステムの話やそれを通じてシステムの開発とか導入の知識がついていった。別に自分はそんなコード書けやしないが。
同じようにして、忙しそうな人や担当になっちゃったけど不慣れな分野で困っている人にジワッと近づいていって、仕事を取ってくるというのをここ2年位やっている。
コンサルの提案書作りに始まり、マーケティング支援サービス系の制作業務(リスティング、メールマーケティング、Web制作、メディア運営etc)は結構やっている。飛び込みの営業もそういえばやった。イベントの企画運営として、告知の作戦作りやら申し込みや入金、当日運営なんかの業務フロー作成もやった。そこそこの規模のシステムの要件定義書の作成、サーバー移行に関する色々な業務とかも。ロールアップバナーっていう、小さい看板のデザインもそういえば引き受けたな。友達に頼まれて無料か飯と引き換えにやったとかも含めたら、3D CGの作成とか、J-POPのピアノアレンジとかなんかよくわかんねーことまでやっていた。
元々自分がそういうのをできたから、こんなあれもこれも仕事にできたというわけではない。当然だがクオリティは、その道のプロには到底かなうわけがない。だがしかし、中の下くらいの実力でも意外と相手に喜んで貰えることって多いのよね。自分の名前を売らなくていい、ただ仕事として何か自分の技術をそこそこ売れたらっていう考えでやっていくなら十分。凡人だもの、俺。
こういうのって、興味・・・とまではいかなくても自分が無意識にアンテナを張って情報を集めていた分野だったり、デザインとかは遊びでやったりとかしていて、自分の中に"底は浅いけれど、数だけは膨大"な引き出しをどんどん作っているからだ。いや、狙っていないけど気がついたらそうなっていた。
"底は浅いけれど、数だけは膨大"な引き出し・・・これは人に言われたのだが、まさに器用貧乏な自分の事だなと思っている。
けれどもそれの使い方や育て方を磨いていくことで、自分は自分なりの方法で世の中を渡っていけているし、一般化したら同じようにできる人や実践している人はいると思う。
気が向いたら"底は浅いけれど、数だけは膨大な引き出し"の数の増やし方とか、浅い底をそれでも少しは深くしていく方法について書こうと思う。あとは、中の下くらいのスキルで、それでも極力相手の満足度を上げたり、自分のスキル不足以外のところに相手の不満点を逸らす方法かw
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