もう空気清浄機で迷わない。
結論から言ってしまうと、
『SHARPの下位モデル以外を購入し、プラズマクラスター発生をOFFにして使う』
SHARP プラズマクラスター搭載 加湿空気清浄機 450mL/hタイプ ホワイト系 KC-A50-W
- 出版社/メーカー: シャープ
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: ホーム&キッチン
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その理由は、
- HEPAフィルターを使用している
- 気流循環機能が優秀である
- プラズマクラスターの効果は極めて懐疑的
の3点だ。
HEPAフィルターを使用している
HEPAフィルタ (High Efficiency Particulate Air Filter) とは、空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種である。空気清浄機やクリーンルームのメインフィルタとして用いられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/HEPA
JIS Z 8122 によって、「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されている。
花粉やウイルスなど、空気中の微粒子を捕獲するために最も有効な方法はシンプルだ。粒子が通れないサイズの網目に空気を通してしまえばいい。それを可能にしているのがHEPAフィルター。
HEPAフィルターは空気清浄機に限らず、実験施設などでも用いられている。
一例を挙げるならば、ウイルスの研究を行なっている場所。ここでの実験操作は、ウイルスが外部に漏れないようにHEPAフィルターを通して空気の循環をさせている。これが後述するプラズマクラスターと異なる点で、HEPAフィルターには日常生活以上に厳密に管理されている空間での使用実績があるのだ。
気流循環機能が優秀である
公式サイトの説明だが、とてもわかり易い図解だったのでこちらを参照してほしい。
スピード循環気流 | 加湿空気清浄機/空気清浄機:シャープ
どんなにフィルターが優秀でもそこを通過する室内の空気の量が少なければ、あるいは空気清浄機周辺の空気しか循環させることができなければ意味は無い。
(この点については各社それぞれが工夫をこらしているのだが、実際の使用感としてSHARP機は優秀だと感じた)
プラズマクラスターの効果は極めて懐疑的
良く聞くプラズマクラスターとはなんでしょうか
自然界にあるのと同じ+(プラス)と-(マイナス)のイオンをプラズマ放電により作り出し放出。浮遊カビ菌等を空中で除去し、浮遊ウイルスの作用を抑え、浮遊カビ菌等を空中で除去するシャープ独自の技術です。詳しくはHPにて確認下さい。
http://www.recyclejapangroup.com/%E7%A9%BA%E6%B0%97%E6%B8%85%E6%B5%84%E5%99%A8%E3%81%AE%E9%81%B8%E3%81%B3%E6%96%B9アクティブプラズマイオンって何?
「プラズマイオン」技術は、プラズマ放電によりイオンを空気中に放出し、空気の成分と合体して、酸化力の強いOHラジカルなどの活性種を生成。カビ菌やアレル物質などの表面に付着し、空気中でたんぱく質を酸化分解することができる技術です。
以上のような記述を見かけたが、残念ながらこの種の説明はニセ科学に足を踏み入れている。
仮に上記の説明が正しく、"空気中でたんぱく質を酸化分解することができる"のであれば、たんぱく質の塊である我々人間はいったいどうなってしまうのか?
「いやいや、人間には害がなく、室内を浮遊しているウイルスなんかには有効なように調整されているはず」
残念ながらそれを実証しているデータは存在していない。
突っ込みどころしかない文章を引用してみたのだが、ここで"プラズマクラスター"や"ナノイー"とメーカーが勝手に呼んでいる(そして存在を主張している)物質より、オマケで発生するオゾンによる殺菌作用(こちらは科学的に証明されている)の影響で結果として殺菌されていること、そしてそのような効果が疑わしい物質よりも、確実な効果が証明されているHEPAフィルターによる空気のろ過が有効であるという事実を紹介しよう。
残念なことに、今回オススメしたSHARP製空気清浄機にはプラズマクラスター発生機能が搭載されてしまっている。けれどもその他の面で優秀なので、この機能をOFFにしての使用を提案してみた。
プラズマクラスターは電気的に発生させているので、これだけでも電気代が節約できるはずだ。この機能を使わないことによるデメリットは無いと断言してよい。