Facebookの大幅リニューアルとその真意
Facebookのユーザーインターフェースが大幅にリニューアルされるのはご存知だろうか?
米国から始まり、順々に各ユーザーの画面に反映されていくとのことだ。
ニュースフィードの刷新は歓迎されているようであるが、ただ自分のページがリニューアルされるのを楽しみに待つだけでなく、少しこのリニューアルについて"企業の都合"という視点から見ていこう。
核となるサービスの変化
「ニュースフィードは我々が開発したものの中でも最重要なものの一つだ。」
「(新しいニュースフィードは)各自に最もカスタマイズされた新聞のようなもので、文章のみの表示ではもったいないような、ユーザーに身近な情報が並べられる。」
マーク・ザッカーバーグはプレス向けのイベントでこのように述べている。
今回のリニューアルの特徴は、
- 写真がより大きく表示されるようになる
- ニュースフィード、写真フィードなど複数のフィードの取り扱い
- モバイル端末まで含む見た目の統一性
であるそうだが、彼が述べていたことはまさにこの3点を如実に示している。
他のサイトでも紹介されているようにユーザーエクスペリエンスの向上と言えるかもしれない。
ユーザー以外へのリニューアルの恩恵
例えば写真の表示領域が大きくなるということは、そこに現在よりも大きな広告画像や動画を挿入することも可能になる。動画広告に関してザッカーバーグは述べていなかったが、十分にありえる話なのだ。
おそらく新しいフィードは、"登録して定期購読"するような形でユーザーの好みのフィードを表示させたり、解除したりできるようになるだろう。フィードをカテゴリーに分けて管理することもできるかもしれない。見た目は大幅にグレードアップする。
現状ではこのリニューアルが果たしてユーザーのためなのか、あくまで彼らの広告ビジネスのためなのかはわからない。過去にもFacebookは複数回、ユーザーのプライバシーを軽視した行動をとっている。
賢いユーザーであるために
Facebookはビジネスとして投資家のために収益を上げないといけない、という事実を鑑みていないというわけではないので、そこは誤解しないでほしい。一方で、マーケティング担当者が飛びつくような特徴を持つものを企業がリリースした時、ユーザーは「企業は誰を喜ばせるためにサービスを始めたのか?」と一旦立ち止まって考えてみるべきである。
(出典 : Facebook redesigns core serviceより抄訳)
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