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知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

一生ものの財産を作るノート術は、経験・感覚・関係とその分析を書き続けること

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書くという動作の効能と、レイアウトの自在さで紙。まずは。

人と会う仕事、営業とかマンツーで顧客と向き合うスタイリストとかは、その日に相手をした人とのやり取りに関して詳細なカルテみたいなものを書き溜める。

相手がこうだったから、自分はこうした、みたいなのを。どううまくいったか、どううまくいかなかったのか、何故なのか。あるいは相手は今日どんな具合だったのか、自分はどうだったのか。紛失の危険はあるけれど、ルーズリーフだと人単位での蓄積が捗る。

書くならたとえ睡眠時間を削ろうと、微に入り細に入りで。部屋の窓枠の埃一つ見逃さないくらい細かいところまで。

開発なんかをしてる人は、たまにQiitaに上がってる「〜だったので〜してみた」「〜したけどうまくいかなかった話」みたいな記事。そういうテイストで、その日に開発で試してみた事やその背景、結果、分析を書き連ねていく。

忘れてはいけないのは、事実と分析だけでなく自身のその時の感情とかもちゃんと記しておくことかな。そして自由に書く。罫線ない方がいいね、そしてただ箇条書きを続ける必要もない。

こういう事を3年くらい続けていくと、後で"使える"ノートが書けるようになってくる。なぜこれが自分の財産であるかというと、書かれている事は全て自分から出てきたものだから。

ネット上にある気になった記事をはてなブックマークに登録したり、Evernoteに送るのと違うのはここ。全ては己の体験に紐付いていて、事実も自身の感覚も記録されているのだ。しかも全てが自分発で自分用。

こういった蓄積は、結局死ぬまで自分は自分をやり続けないといけないのだから、他者の成功や失敗よりもより自分の行動のリファレンスとなってくる。これ以上なく自分用にカスタマイズされたノウハウ集であり、自己啓発書であるかもしれない。

自分がどうやって何故成功したのか、失敗したのか。

後になって読み返せば成長の記録と映るし、現在相対している事象に対しての自分なりの対応を組み立てる事にだって役立つわけ。どんな人だって、何かを続けていれば自分の中にリファレンスとなりうる経験は溜まっていく。が、しかしそれを後にうまく呼び出して活用するっていうのはそこまでやれていないんじゃないかな。

大変なのは、ノートを書くスキル上達やそこに記すべき価値のある事項を経験できるようになるまでに年単位で時間がかかるというところか。だからと言って当初は手を抜いていいというわけでは決して無いのだが。そして、それよりも本屋に寄って平積みされている人の成功体験本や苦労自慢本を読む方が楽だし一瞬の満足度は高いわけだが、正直それが一番意味が無いと思う。

自分の経験はもっと省みて、自信を持って参考にしていい。「誰々がやっていた」みたいなのであやふやに中途半端な一つの解を出すくらいなら、未知の事象(言いようによってはこれから起こるすべての事象は未知だ)に対しても「経験上こういうパターンとこういうパターンでの対応が考えられるな」と冷静に余裕を持って向き合えるから。

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