funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

無線的な電話的なBONX GRIP購入と使用感。頼れるマストなツールというよりは、プラスアルファの楽しさ提供グッズ。

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2年くらい買うとか買わないとか言っていて、ようやく購入。

BONX GRIP、見た目は片耳の耳掛け型Bluetoothイヤホン、マイク付き。

このBONX GRIP単体では何ていうか、できの悪いワイヤレスイヤホンなんだけど、使用する時は専用のスマホアプリを介することで真価を発揮する。

BONX GRIPとまずは自分のスマホをペアリングさせ、アプリを起動してトークルームを作る。トークルームってのは要はグループチャットじゃないけど、やり取りしたい相手だけ集める場所。トークルーム作成すると割り振られる4桁(うろ覚え)くらいの数字を、招待したい人に教えることでトークルームにその人も入れるようになる。

BONX GRIPをスマホにつないで、更にアプリが起動してトークルームに会話したい人が入っていればそこから会話が可能になる。後は普通に声を発すれば、BONX GRIP→スマホ→インターネット→他の人のスマホ→他の人のBONX GRIPといくわけ。

って書くと、マイク付きのワイヤレスイヤホン(それこそAir Pods)で電話なりLINEなんかの通話とこのBONX GRIPが違うのってなんなのか? となるなのだが、BONXの場合は装着している人の声に反応している。なので、会話が発生していないタイミングでの周囲の雑音なんかは基本的には拾わない。そこが電話つなぎっぱみたいな状態とは異なる。電池の持ち向上に繋がる(はず)だし、意味もない音が聞こえてきて「向こうなにしてるんだ??」みたいなことがないってこと。

アプリからの設定で変えられるのだが、デフォルトでは自動で発話者の声を感知する。あるいはBONX GRIP本体のボタンを押している時だけ声を送信するという無線的な操作にすることができる。これは使用するシチュエーションで切り替えたらいい。例えば自分の場合は基本的には自転車に乗っている時に使うものなので、デフォルトの設定にしている。

この声の自動検知の精度はそれなりに高いらしく、また、アプリのアップデートで向上しているらしい。ま、BONX GRIPを他のアプリで使わせる気が無いようなので、ここがしっかりしてなきゃ存在価値がかなり低くなってしまうからね。

購入してから何回か自転車に乗りながら使用してみた。

まず装着なのだが、耳に引っ掛けるパーツは3つの大きさ、イヤーピースは2つの大きさ。前者のパーツが自分の耳にはLだと少し大きくてMだと少し小さいという微妙な大きさのようで個人的にはしっくりくる装着に苦労する。イヤーピースは問答無用で大きい方。つけていて変な違和感は感じない。ここに更にサングラスをかけて、ヘルメットのあごひもがのっかってとなるわけだが、窮屈さは感じない。

密閉型イヤホンみたいなイヤーピースの見た目ではあるが、外部の音を大幅に遮断するほどの密着具合にはならない。なのでこれをつけているから、つけている側の外部の音が聞こえにくくなるみたいなことはないし、逆にまわりの音がうるさくて、相手の声が聞こえにくくなることの方が多い。なので、マストなツールではなくプラスアルファの楽しさ提供と記事のタイトルで書いた。

会話については、1秒に満たないラグは感じる。気持ち遅れて相手が受信して相手の耳に入る感じ。自転車乗り的に言えば、「この先右曲がるよー」とかその他タイミングを気にしない会話をする分にはなんら支障は無いが、急に「ブレーキ!!」とかはこれまで通り大声で後ろに伝えたほうがいい、それくらいのラグ。なので、マストなツールではなくプラスアルファの楽しさ提供と記事のタイトルで書いた。

電池の持ちは、半日外を走っている分には問題ないが、軽く使用した翌日にまた使おうとして「やべ、昨日使って充電し忘れた。今日電池もってくれるかなー」って時は安心してほしい、途中で電池切れるから。なのでこれが無いとあかん、みたいなシチュエーションは作るべきではないし、そうなるのであれば充電はケアしておいたほうが良い。スマホ側の電池の消耗は気にならないレベル。

自転車乗る人的な視点で追加すると、BONX GRIPって買った状態では右耳に装着する前提となっていて左耳に装着したければ交換キットという確か3000円くらいの左耳パーツを購入しないといけない。自転車で走っている以上、右側を車が走っているので、右側で発せられる外部音とBONX GRIPで聞こえてくる声がどちらも右耳だよりに偏ってしまうのがちょっとなぁ・・・といつも思っている。デフォルトで左耳装着用パッケージも売ってくれたら良かったのに。

スマホからインターネット経由での会話をおこなっているので、無線のように通信可能範囲があるわけではない。相手のスマホが圏内であればOK。なので、奥様の友達は同じ日に全く違う場所のゲレンデでお互い滑りながら雑談してたとか(それができることのニーズはわからないが)。自分の例では、自分が一人で練習で走っていて、後で奥様と合流してサイクリングって時に、合流地点を教えたり途中で聞かれて答えるのにいちいち止まって携帯開いてSMSを送るっていう動作が、走りながら声で「今どこ? あー、じゃあその先右、道幅狭くなるから注意な」とかで済むようになるのが凄く便利であった。

では最後に開封の儀を。

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奥様がピンク、自分が白、で購入。最近良く見かけるマグネットで止まってて横開きな(過剰包装でゴミを増やすだけの)ケース。

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装着部分の各種サイズのパーツたち。

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全パーツを突っ込めるサイズの収納缶。家や出かける際に持っていく時はとりあえずこれに突っ込んでおけばいい感じ。

ということでBONX GRIP。

タイトルの通りの感想で、これがなきゃ死ぬか?みたいなことは無いけれど、ちょっとした便利さと楽しさを提供してくれる。逆に、これがマストであるシチュエーションで使うには電池の持ちが弱いのと、会話のラグが個人的には致命的と思っている。中の人は「みんなBONXつけてればリモートワークも楽々!!」ってノリのようだが、この2点でう〜ん・・・てなってしまう。慣れの問題なのかもしれないけれど、慣れと言うよりはモノに合わせないといけないって感じるところがだめなのかもしれない。

というわけで、楽しさ提供、それくらいの温度感で使用するのがいいよ!! ってまとめでした。