日本三大渓谷がひとつ、新潟県十日町市の清津峡を訪れる
岩石マニアにはたまらないであろう、視界いっぱいに広がる柱状節理。雄大な渓谷。そして、十日町市でやっている大地の芸術祭の1つとしてフォトジェニックなスポットとなった(らしい)清津峡。大地の芸術祭のネタの中でもイチオシの類なんじゃないのかな。
自転車乗る人にとっては、ツール・ド・妻有って言えば場所は大体想像がつくだろう。越後湯沢のあたりから車で30分かからない位置で、関東からのアクセスは高速降りた後も楽な場所である(自分たちは新潟県内にいたので小千谷方面から下道で来たけど)。
出発してまずは見附市のホットなパン屋さん、大黒製パンで名物の白コッペパンを仕入れる。惣菜系が挟まっているやつと、コーヒークリーム入りの。白コッペパン、フワフワしていて普通のコッペパンとは別物。個人的には普通のコッペパンの香ばしさみたいなのも好きなんだけれどね。
小千谷方面から道を進んでいくと、山奥の道なのに謎の渋滞。もしやと思ったら、清津峡渋滞であった。慌てて公式のTwitter見てみたら、駐車場が混雑で、清津峡付近は埋まっていて遠くの臨時駐車場を使ってほしいとのこと。結局臨時駐車場に運良く車を止められて、そこからシャトルバスで向かう。2km程度なのだが、登りなので、この夏日に歩きは厳しい。
川に飛び込んでキンキンに冷えているであろう渓流に体温を奪われたい衝動に駆られる景色と気温。
清津峡自体は昔から観光スポット?的な感じではあったらしい。昔は険しい渓流沿いの岩道を伝って奥の方まで行けたらしいのだが、落石か何かで人が無くなったり、地震による岩崩れがあったりして立入禁止になったようだ。今行ける清津峡という場所は、そういう時代と比べると、本当に手前も手前だけとなっている。
大地の芸術祭用に整備されてまだ日が浅いのでとてもきれいで歩きやすい。写真右下あたりの人だかりが入り口で、そこからトンネル。
色んな色のライトでぼんやり照らされるトンネルを歩いていく。地面は平らで歩きやすいし、車椅子なんかも普通に入れるし動きにくくはないだろう、そんな道。
何箇所か見晴らしスポットがあって、そこから渓谷を覗くことができるようになっている。
大自然が生み出した芸術、そんな岩肌。柱状節理がどんなメカニズムでできるかの解説パネルなんかも通路にあったりする。
で、最奥地の水鏡と言われる場所。パンフレットの写真なんかは、この水面がきれいに景色を反射しているのだが、現実は人が多いしキッズたちは水遊びしているしで、まったく水鏡らない。
この水の部分は裸足でもサンダルとかでも入っちゃってオッケーになっている。隅にベンチが少しあるが、下駄箱とかあるわけでもないし、足を拭くタオルなんかは持参しないといけないので注意。
トンネルの端で渓谷を見てみると、かつてはそこを人が歩いていたのであろう道っぽいものが見える。うーん・・・あの先に行ってみたい・・・景色が雄大で絶対楽しいぞ。何者かに追われて必死に逃走を続けるごっことかやりたい、そんな感じの場所。追跡者の放つ弾丸が岩肌を削り、弾かれたそれが頬をかすめる(お約束で追われてる方に弾丸は当たらないなぜか)・・・最奥までたどり着いたら、メタルギアソリッドシリーズの定番最終戦よろしく肉弾戦開始とか(どーせ戦うなら最初から戦っとけと思わなくもない)。
このトンネルの入口手前に実は足湯があったりする。これも作品の1つなんだよね。
このトンネルは片道750m程度。トンネル内はお盆の猛暑の中で暑くもなく寒くもなくだし、上述の通り道はとてもきれいなので歩くのは苦にならないだろう。なんども行きたいか?と言われると微妙なんだけどね。冬場は興味あるけどやってるのかな&寒さで自分がやられないかな。雪でこっちまで来れなくなってるのかねぇ。
インスタ蝿な方はオフシーズンの晴れた平日にでも行ったら、君らの存在価値であるいいねっていう安っぽい数字増やせる写真が撮れるんじゃないかなと思う。くれぐれも水鏡のところで馬鹿なことはするなよと思うが。
帰りは、行きとは道を変えて、湯沢方面を目指し、塩沢石打ICから高速に乗って新潟方面へ走っていった。高速代はかかるけど、こちらの方がやはり楽であった。