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知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

【ロードバイク】使いこなせるか?『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング』っていうご本

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2018/09/02

天気が悪そうだったのでお家でローラー。プログラミングのお勉強の時間も欲しかったしまぁいいかって。

第1部が71min、TSS85、NP222w。
このときはSST。疲れが残ってて力が入らなかったら、普段はなかなかその領域に滞在するのが難しいSSTのゾーンにきれいにおさまった。
L4: 20min 242wとL3: 239w 20min。

第2部は脂肪燃焼ライド。71min、TSS48、NP167w。
L2でケイデンス90あたりで延々と脚を回す。

自転車界隈のブログで最近みかけるこの本↑。

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

機材、栄養、トレーニング、補給など書籍としてはセクションに別れているが、文章としては大きくぶった切られることなくシームレスに繋がっていて読み止めるタイミングが難しかった。とてもおもしろい読み物。

それではこの本の中身を役立てるには?役に立つ本としての『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング』とは?

個人的に思うこの書籍の立ち位置。正解や提案を示すものではない。なのでこの本に"1ヶ月でFTPを30w上げる練習メニュー"とか、"ヒルクライムレース前の3kg減量術!!"とか、"正しいペダリングと荷重!!"とかそういうのを期待している人は読んでも時間の無駄だろう。

この本はあくまでも"最新(原著が出た時)の最前線の事例と根拠"的なものを紹介している、とか言っちゃっていいのかな。

「これが正解!!」とは書かれてなくて「現在ここのチームはこういう研究結果に基づきこういうことをしている。あっちのチームも似た感じ。そっちのチームはちょっとここが違う。でもトータルでみればかつてはあんなんだったのが今ではこんな傾向である。」みたいに話が進んでいく。

現時点で正しいと思われる筋道の提示。

だからこそこの本だけでは完結しないだろうし、ただ、しばらくは"戻ってくる場所/立ち返る場所"みたいなポジションに収まるものとしては最強なんだろうなと思う。

"トレーニング メニュー"とかでググって出てきたものを見て「あーこれ本に書いてある事に近いしやってみよう」とかでもいいし、トッププロのやっていることをただの素人が真似するなんて色々無理があるのだから、自分の目標と生活環境なんかにどうやってどこまで落とし込んで変えていけるのかっていうのを試行錯誤したらいいんじゃないかな。

あとね、この本の何がいいって、エイ出版じゃないこと。東京書籍なの確か。エイ出版って自転車系の本をよく出すが、だいたい雑誌の特集まとめただけだったり、「この章が良かったのでまぁそこに金払ってると思えば」みたいな密度と内容の価値しかない本ばっか出すからね。

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学



短時間 効率的サイクリング・トレーニング: 少ない練習量でパフォーマンスを最大化するためのヒント

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