知的にはしゃげ。丸の内KITTEにあるインターメディアテクがかなり神がかってる気がする
そこで買ってきた、「東大で開発されたからいいものに決まっている!!」的な書かれ方をよく見かけるアミノ酸系のあれ。そんな事言うやつはきっと東大には入れないだろう。そこらのアミノ酸系と大して変わらんと思うが、とりあえず羊羹は今月に出るエンデューロの日にでもおやつにしようと思う。
【続報】飴が半端なく不味くて一袋食べきるのがいつになるのやら
それにしても、東大もこういうことをやるのね。他にもコスメ的なのがあったり。東大TLOなんかだとこういうキャッチーなことをする為の組織でもなければ中の人にこういうキャッチーなことを仕掛けるセンスも無かったはずなので(前に自分が中の人と話して感じた限りではね)、もっと違う学内の組織が絡んでるのかな。
週末は早朝に都内某所でヒルクライムレースに出ていて、昼過ぎに戻ってきて、午後はせっかくなので嫁とデート。都民の日とかで井の頭公園の動物園とか葛西臨海公園とかが入場無料になっていたり、科学未来館では深海展が最終日とかそんな日だったんだけど、どこ行ってもそういう事情なら混んでるだろうなとかグダグダ考えてて、嫁発案でKITTEに行くことにした。
INTERMEDIATHEQUE
ざっくり言えば、東大の研究室で所蔵されている標本とか資料が展示されている。それもとてもオシャレに。
特に1Fのフロアにずらーっと並ぶ骨格標本は圧巻。クジラやイルカ、キリンなんて巨大な動物のものから豆粒のような指の関節部分の骨まで綺麗に揃えられている猿、拳よりも小さな鳥の頭蓋など。骨格から記憶にある実際に生きている姿を想像すると「なるほどな〜」ってなるし、羽ばたいたり大地を蹴ったりする動物のその動きを骨格の組み上がり方に落とし込んで色々思いを巡らしたりとてもワクワクする展示。
ちょうど普段は駒場で働いているスタッフさんがいて、主に嫁が熱心に食らいついていたんだけど、骨格標本の作り方とか関節と筋肉の組まれ方とか、なかなかコアな話を聞くことができた。本当はちびっこ達に「じゃあこの骨とこの骨はどうやってつながっていて、どこの部分かな〜?」って体験型のレクチャーやってたんだけど、そこでいい大人二人がはしゃいでいた。ちなみにご家庭でできる骨格標本の作り方は、皮膚や筋肉、内臓、神経なんかを取り除いた後に炊飯器の保温を使うんだそうな。温度的にそれが良いとのこと。炊飯にしてしまうと高温になるし圧がかかるして、組織が膨張してしまって壊れてしまうそうだ。あとはタンパク質分解酵素として、舞茸(但し臭い)とか大根の尻尾の方が使えるって。ここらへんはそれぞれの酵素活性に合わせた温度を維持しないとだけれど。
あとは鉱物標本が並んでいるエリアでは、たまたまそこにいた方が(鉱物系の研究室の人が身近にいるらしい)色々教えてくれた。前に上野でやってた大映自然史博物館展に展示されてた輝安鉱(だっけ?)って元々日本で取れたものだったのね。大英帝国ぇ・・・・。これ↓
ARMSを思い出したのは自分だけではあるまい(あれはケイ素だったっけかしかし)。
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自分は石は詳しくないので、逆に嫁がだいぶこの手は好きなので自分は横でだいたいポカーンてしてたけど。
2Fは大量の鳥の剥製、古いタイプライター、関数で描く図形の立体モデルetc。大学の頃にMathmaticaで描いていた数式の3Dモデルが立体造形物として壁一面に展示されているのはテンション上がったね。どんな数式のモデルなのかは書かれてなかったけど知りたかった。今ならMathmatica無くても(あれ高いんだもん)、代替手段で3Dで手元の環境で再現してみたりとかならできるはず。
何が凄いって、ここ、入場無料なんですよね。外から入り口見るだけだと小さな展示室と勘違いしてしまっていたのだが、2〜3時間は知的にはしゃげるいい空間だった。知的とかいうと厭味ったらしいけど、例えば図鑑や百科事典を読みながら自然のものに思いを馳せるみたいなことが当たり前でないのが世間で、それが当たり前であればあえて知的なんて言わなくていい。そしてここには目の前に現物の標本が広がっていて、本やディスプレイ経由でしか目に入れる機会のなかったリアルがあるわけだ。そういう平面的な自分の知識とリアルを紐付けたり、そこから更にイマジネーションをひろげたり。目の前の鉱物結晶がいったいどれくらいの時間でどのように成長してきたのか・・・思いを馳せるだけなら現実の途方もない時間を越えて想像と戯れることができる。