funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

リズム感とある種の仕事力に共通する、羅列と区切りという考え方

Rythm

よく一緒にバンド遊びをしているドラムの人と話をしていて、音楽的な素質の話になった。

「あの人はねー、音楽的素質はあまりないよね。スコアで音を足していく感じのリズム感だから。」

とかそんな会話をしていて。

「この長さの音符が〜個あって、その次が・・・」みたいなリズム感に対する指摘なんだけど。

じゃあ逆はなんだっていうと、例えば小節に代表されるような長さの固定されたの単位の中に、音を配分を考えて配置していくっていうことなのかな。配置ではなく区切りかもしれない。音を出しているのではなく、音と音の区切りを作っているとかそんな感覚。

"ビートを刻む"っていう表現がまさにそれで、陳列ではなく規定の長さを区切っていくということなのだろう。そういえば、音符の名前って"全"音符とか"四分"音符とかじゃん。分けているんだよ、こじつけかもしれないけど。

単音の羅列という感覚で音を出すと、恐らくそこに聴き心地の良さを感じるメリハリやキレと呼ばれるような音のハマり具合は出せないのだろうとなんとなく思っている。単品の連続と考えるのと、区切る・・・一つのものを任意の比率に分けているという動作と考えるかの違い。

この積み上げや羅列みたいなパターンと、逆に配分を考えて区切りを入れていく系のパターン。

仕事を卒なくこなす人と、どうしても長引いてしまう人の違いの1つでもあるんじゃないかとふと思った。時間の使い方に関する気の持ち方という視点で。

例えば朝に「今日はこれを◯時間、あれを◯時間・・・で、9時間で帰ろう。」みたいな積み上げ/羅列系。

残念なことに、大抵はイレギュラーが発生するしそれは各タスクの作業時間増という結果をかなりの確率で産む。で、結局足し算な理屈なわけだから、総合時間も延びてしまう。

逆に、「8時間で帰る、だからあれは◯時間で終わらせてそれ△時間、余った時間はこれをやる」みたいなスタンスで仕事をしていると、イレギュラーや想定外に対して「あ、じゃあこれやる時間は削るかなー。」「仕方ないからこれは半分の時間に圧縮してど集中でやるか。簡略化できる部分もあるし。あっちのはちょっと締め切りずらしてもらお」

みたいな対応ができるわけですよ。

1日の作業時間は1小節でも1曲でもなんでもいいけど、決まった長さを分けて、アクセントをつけて伸ばしてスタッカートではねて・・・。まるで演奏じゃないか。単音の集まりではなく、そういうもっと大きい単位が集まってフレーズとなり曲となる。

勿論仕事の内容や周囲のポリシーでそれがやりたくてもやれない、なんてことは多分にあるんだろうけど。だとしても後者のスタンスで動くためには常に工数の計算や優先順位付けをしないといけないし、集中力のメリハリづけや、周りとの交渉力などが求められる。

それでも、そうやって仕事をしている方が、あるいはそういう風にできる方が格好いいし多分仕事の質向上につながるし、何より早く帰れるんじゃないかと思う。

早く帰りたい