もうアナログとデジタルのDJ戦争はしなくていいんじゃないかと思う
NIが出しているMASCHINEっていう機材について話をしていた。相手は家にアナログレコード用のターンテーブルと、日本やアメリカはカリフォルニアで収集したアナログレコード達をコレクションにもつ男。
そして僕は、仕事用なんだか私用なんだかよくわからないMacちゃんに手持ちのCDから取り込んだ音源やネットで買った音源を詰め込んで、PCDJ用のコントローラとTraktorでピコピコやる君。
あ、MASCHINEていう機材はこんなの。相変わらずこの会社の日本語サイトの日本語は何言ってるんだかわからないんだけど。
Maschine : 音楽制作システム : Maschine | 製品
動画見たほうが早いかな。
うん、知らない人が見たらもっとわからないね。今回はこの機材の話ではないので、まぁそんなものが世の中にはあるってことだけで。僕にとってはいつかは欲しい機材。
この機材ってどちらかと言うと、デジタル音源を使ってDJプレイしたり、音を作ったりする人が使うもの。最悪こいつだけをPCに繋げば、それだけでちょっとした演奏がリアルタイムにできてしまう。
話をしていたアナログDJ君が欲しがっていて、それで製品サイトを見ていたんだけど、笑いながらボソッと「PCDJは邪道だ〜」って。
アナログレコードを用いるこれまでのDJ派と、最近(でもないけど)シェアを伸ばしているPCDJな人達。主に前者から後者がディスられるんだけど。
最近ではこんな記事があった。
アナログDJのススメ。レコードでのプレイがDJスキルを向上させる3つの理由 | soundrope
この記事に関しては、説得力ゼロのアタマの悪い文章のサンプルとして見ていたんだけど、とりあえずこれ読んだってこれまでTraktor使ってた奴がヴァイナルに転向なんてしねーよばーかって感じで。すすめているらしいが、すすめられる側にとってのバリューが見えないし。
ま、こういうのは可愛い方で、本気で嫌いな人はPCDJ嫌いだからね。
で、僕はそのPCDJをメインにいじる人で、友達の家とかでアナログレコード用のターンテーブル置いてあると遊ばせてもらうっていう人。その立場から思うのは、そもそも二項対立で語るものなのか?ってこと。
この2つ(従来のレコードを扱うDJと、PCDJ)って似て非なるものだと僕は思っている。が、似すぎているがために、先に存在していたものは後から出てきたものに対して己と違う点を非難したくなるんじゃないかな。
傍から見ていると、同じことをやっているように見えるけど、僕にとって両者のDJプレイは違うものに映っている。プレイ自体も、"奏でる"音楽も。
後者、PCDJはとにかく敷居が低いから有象無象な状態になっていて、「どいつもこいつもろくにスキルないくせにDJ面しやがって・・・」みたいなのは聞く。が、敷居が低くなってとりあえずやっている人口が増えるっていうのはいいことだと思う。さもないと伝統工芸みたくいつか廃れるよ?
敷居が低くて、誰もがそこそこの自己満足を味わえて楽しくやれるなら素敵だし、999の屍の上に光り輝く1が生まれたらそれで十分だと思う。これはたまに起こる起業ブームとかプログラミングブームと同じでさ。
Native Instruments 2デッキDJシステム TRAKTOR KONTROL S2 MK2
- 出版社/メーカー: Native Instruments
- 発売日: 2013/11/01
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