「憎みきれない」ではなく、「憎める」ことが理解されないという苦しみ
最近たまたまTwitter上でこんな記事を見つけた。ちょっと前の記事で、しかもこちらのブログの読者に自分はそういえばなっていたんだけど汗
どーもはてなの諸々の機能ってちゃんと把握せずに生きている気がする。すいません、読者になったブログの記事が表示されるところ、知らんかった・・・。
まぁいいや、とにかくこちらの記事。
自分を「許す」ための「憎む」強さ - アラサーOLクソ日誌。
ここに書かれているように昇華させられるって素敵だなと思った。
あと、個人的に凄くタイムリーであり、自分の人生におけるカルマなんじゃないか的に逃れられずにその事自体が結局自分を形作ってしまっているんですよね、とか思い出す文があって。
その意味で人生の大きな苦しみのひとつは、親を憎むことだと思う。
それは「憎みきれない」から。
さて、ここから個人的な話です。
僕にとって親というのは(詳しく言えば僕を産んだ方)、一切のためらいも罪悪感もなく憎めるし、その身に降りかかる不幸を祝福できる対象だ。夫、つまり僕の父親から離婚の話を持ちかけられ、頑なに拒否しまくって元々ヒス気味というか完全におかしいレベルの精神性だったものがより酷くなっている。もともと家庭内別居みたいな感じだったとはいえ、お互い60歳前後まで婚姻関係が続いてしまっていた関係で、正式に離婚を決めるには、10年くらいの歳月と親父が払う金額が億単位っていうコストが必要となってくるはず。
とにかくこの女性(親なんて呼びたくもない)に関しては、僕は「ざまぁ、もっと苦しめ。」としか思わない。
・・・って言うと、僕が凄く嫌な奴で、とんでもなく下衆に見えるじゃん?
そうかもしれないけど、そうとは思っていない。そう思われても、最近は反論する気もなくなるくらい、他にはわからない話なんだなと苦しんだり諦めたりもした。
僕は人生の半分以上をこの人に壊された。周りの、友達とかと同じように普通に人生を送ることができないくらい。
残りの半分は、そんな焼け野が原を這いずり回り、少しでも緑のある方に進めるようあがいていた。
普通に生きてきたら、家族関係や健全(?)な家族関係によって育まれるであろう精神性でもって構築できるかもしれない、家族の外の関係性・・・そういったものが人に備わるのだろう。備わっている人からしたら、当たり前すぎてその存在を意識すらしていないと思う。
僕はそれが無いから、あることに気付くし、ある種憧憬的な側面もあるやもとは思うが。
人が生きる上での根本にある関係性、それをコアに築かれる経験・・・そういったものを殆ど持たない人間が、そういったものを多かれ少なかれ持っている人達の中に入っていった時。
どうにか同じように見せて、同じような振る舞いをしていたら、同じになれるかななんてハタチの頃は思っていた。
その目論見は大ハズレで、虚しい空回りと苦悩やらなんやらだけが残った。
それに気付いて、もう周りの友達のように生きようとするのはやめようと決めた。でも、だからってまたあの焼け野が原に戻るのは嫌だった。だから絶対に世の中のレールは1つじゃねぇ、と思って少しでも希望とか可能性が感じられる方向に、周りに誰もいなくとも進んでいこうとか決意した。
そうやって10年弱生きてきて、その決意に従って進み出せるようになった。周りからみたら変人で、普通の生き方をしていない特異なやつって思われていても、それはそれで僕という人間のパーソナリティとして対外的に好意的に組み上げられているのでまぁ良かったよ。
・・・っていう人生送るじゃん?そうせざるを得なくした対象に対してどうしたら、好意的な感情を一片でも持てるのか?
っていう説明をなんど人にしたところで、
「いやぁ、それでも親なんだからさ・・・」
とか言われるともう殺意しか湧かない。
たまたま親戚のとこに挨拶に行ったら鉢合わせしてしまって、その後数日、心療内科に行ったほうがいいんじゃないか?くらい未だに自分で自分が制御できなくなるのがどーゆーことだかわかって言ってんのか?って感じで。
「世間一般で言ったらね・・・」
違う、もうその世間一般に入れないんすよ、自分。「入れないと思っているのは自分だけだよ〜。」って言う奴は即絶交。色んな意味で。
「そりゃ確かに辛かったもしれないけど、その辛さがあったから今があるんじゃない?」って奴は、鼻の穴にタバスコ振りかけてやりたい。なんで自分が通過したことも想像もできない辛さを、しれっと拭えるのかな? あと、なんでせんでもいい苦しみを、ポジティブに捉えなあかんねん。苦労なんて、しないに越したことはないぞリアルに。
この自分と周りの捉え方のギャップには苦しむ。たとえ他の人とは違う生き方しかできずとも、社会で生きている以上他の人とは関わるし、関わりたい。がしかしですよ。その関係性というインターフェイスの中で超高確率でエラーを発生させるのがこれ。
自分のことは許したり、自分以外のせいに堂々としてるのかもしれないが、この点において僕は一切の例外なく憎む。いくら憎んでも、なんも浄化されない憎しみだけどね。
逆に、僕が憎む対象ってこの人しかいない。
他の人だとどうでも良くなるから。
- 作者: スーザン・フォワード,玉置悟
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/10/18
- メディア: 文庫
- 購入: 55人 クリック: 930回
- この商品を含むブログ (105件) を見る
- アーティスト: Cocco,こっこ,根岸孝旨,成田忍
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2001/09/05
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (249件) を見る