モーリー・ロバートソンに学ぶDJのエッセンス
先月末に下のイベントに行ってきた
モーリー・ロバートソン
日米双方の教育を受けた後、1981年に東京大学に現役合格。日本語で受験したアメリカ人としてはおそらく初めての合格者。東大に加えてハーバード大学、MIT、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、エール大学にも同時合格。1988年ハーバード大学を卒業。現在はテレビ、ラジオ、講演会などで活躍中。公式Webより引用(http://officemorley.jp/message)
初心者向けということで、HOUSE(家) DJをやっていた僕にとっては、大変有意義であった。知っていた情報であるが、伝え方やそもそもの整理のされ方が段違いだったので、自分の中の理解を深めることができた。
内容は3つに分かれていて、
1.ビートについて
2.Hi、Mid、Lowについて
3.キーについて
簡単にいうとこんな構成であった。
内容だが、例えばネット上で見かけるDJ入門用の記事とかとは全く異なるのは、いきなりTraktorを使ってBeat Gridの説明を始めたこと。Traktorというのは、エレクトロ系のDJがよく使うPCDJ用のソフトウェアだ。
僕が今までに目にしたWeb上の情報って、アナログDJの話から入り、CDJやPCDJの説明に関してもいちいちアナログとの対比の形にするようなものばかりであった。この説明の仕方と、「Auto Syncは邪道だ。自分の感覚でテンポを合わせられないなんてDJとしてダメダメだ」みたいなニュアンスの文章。
DJというのは簡単にいえば2つの曲を、テンポを合わせて途切れることなくつなぐ。レコードを用いる場合、耳を頼りに2曲のテンポを測ってレコードの回転数を調整、テンポを合わせる。これがCDJやPCDJではボタン一つでできるのだが、これを便利になったと歓迎するよりも邪道と罵る声の方がよく聞く。
モーリ氏もAuto Syncを使っているし「こんな説明するとレコード使ってる人に怒られるんですけど笑」と言っていたが、初心者向けセミナーだし、そもそも「こうでなくてはならない」っていうのを押し付けるほど新しく始めようとする人の足を引っ張る行為もあまりないだろう。
細かい話については実はあまり話せない。確かネットとかで内容の拡散はしないで欲しいという主旨だったので。まぁあの場でしか聞けない話ではなかったので、別の入り方で同種の情報は手に入るものと思う。あの場の最高の価値は、それがモーリー氏の作った解説であったというところ。
彼の説明は非常に科学的、論理的なのだが、それを感じさせない説明の仕方にとても感動した。おちゃらけているように見えて、非常に理路整然とメッセージを組み立てて伝えていた。それもとてつもなくナチュラルに。これは真似しようと思ってポンとできるものでもないし、気づく人しか気付かない高度な話術。
この記事では"モーリー・ロバートソンに学ぶDJのエッセンス"ではなくそれの伝え方がとてつもなく感動的だった、実はそっちが言いたかった。
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