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知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

【ロードバイク】なぜか最近話題になったTubolitoのオレンジ色のチューブは、チューブレスを未来じゃなくすのか

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もの自体は2017年くらいから存在していた気がする。その頃に海外のサイトで見た気がしたので。

何故か最近あちこちのブログで見かけて、なんだこのタイミングと思っていた。先週のハルヒルでもそんなのに釣られて導入した選手は多いんじゃないかと。安心しろ、俺も釣られた。

並行輸入しかないから随分高いチューブに(もともと安くはないけど)なってしまっているこのブチルでもラテックスでもないチューブ。

ラテックスチューブと同程度かそれ以上に軽いのがTubolitoのチューブである。色はオレンジのみ、包装はとても簡素。グルグルに巻かれている状態は、確かにその他のチューブよりもコンパクトになっていて、相当に薄いのだろうなということが伺える。耐熱温度はラテックスチューブといい勝負っていうところみたいだ(つまり常に安心して使える耐熱温度ではない)。

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使い方は他のチューブと変わらない。ホイールにはめる際は、ラテックスチューブって結構隙間からスルスルと出てきてしまうのだがTubolitoのチューブはそれ程ではない。ちなみに一応粉にはまぶしている。自分の場合はチューブ用に自転車屋さんで売っているタイヤパウダー(っていうの?)ではなくドラッグストアで安く大量に入っているベビーパウダー使っているけれど。

ラテックスチューブってタイヤの中に入れて、タイヤをはめていく時にチューブ内の空気の量が少ないとタイヤとリムの間に簡単に滑り込んでしまうので思わぬ噛み込みからの破裂を、ラテックスチューブビギナーの頃に経験していた。一度輪っかになるくらい空気を入れてからリムにセットしていって、タイヤのはまっていない方のビードをはめていくのだが、この時に微妙に空気を抜くことでビードをはめやすくするわけ。この微妙に抜く空気の量が多すぎるとぺしゃんこになって、途端タイヤがはめにくくなる。

バルブ穴の部分に固定用の輪っかみたいなのがついているチューブが多いが、Tubolitoはそういう作りではない。他のチューブでもねじ山と固定用の輪っかが不要なもの(Mavicのブチルチューブとかヴェルデスタインのラテックスチューブとか)はあるので特に気にはしていない。Tubolitoの場合、黒い輪っかのゴムが申し訳程度についているが、使用しているとどんどんずれてくるので「お前は何をしたいんだ?」状態。

さて使用感。

これまでSOYOのラテックスチューブという鉄板を使用していたホイールにTubolitoを使用。ちなみにリムブレーキ用ホイール。

リムブレーキ用チューブなので、公称重量で言ったらSOYOラテックスチューブから大幅に軽くなるわけではないのだけれど、「あ、ちょっと違う」というのは感じられる。そんな足回りの軽さ。普通のブチルチューブから付け替えたら相当感動すると思う。細かい振動吸収性だの転がり抵抗の低減だのは正直個別にどうっていうのはわからないけど(雑な性格なので)、Continental Supersonic + Tubolito Tuboの組み合わせの乗り心地の良さは、イマイチ「これだ!」っていうチューブレスタイヤに巡り会えていない現状、前者の方が遥かに良い。Grand Prix TTでもいいと思う、耐久性考えたら。

このTubolito、ディスクブレーキ用ホイール向けチューブはリムブレーキ用のそれとは別にあって、更に軽く28gだかなんだか。リムブレーキ用は耐熱性高めているためと言われているが多分合ってるだろう。

何が言いたいかって、ディスクブレーキ用ホイールにContinentalのGrand Prix TTなりVittoriaのコルサのいいやつなりつけて(ContinentalのSupersonicは23Cまでだし最近主流なワイドリムに23Cってどうなんだろうって思うので一旦除外)、Tubolitoのチューブと組み合わせるとかなり最強になるのでは?っていう気がする。というのも、やはりチューブレスタイヤってクリンチャー+チューブよりも重くなるものが多くて、タイヤ外周部の軽さに拘るなら微妙だなと。で、ディスクブレーキならリムの発熱問題がクリアされているし。

チューブレス完全否定ではないが、少なくともクリンチャーというスタイルが過去のものでチューブレスがこれからの当たり前、みたいに考えなくてもいいしそういう事言ってる人には「あー、はいはい」で済ましてもいいのだろう・・・そう思わせてくれる一品がTubolitoのチューブである。

まぁ、こういうグッズ使ったって機材の話に過ぎないといえば過ぎないので、ダメな奴は何使ったってダメだよ。今年のハルヒルの俺とかね。

※2019/10追記 Amazonのレビューなんか見てると、バルブの根本が買ったときから壊れてて使い物にならなかったっていうのをたまに見かけるが、これは実際そうなので製造品質が安定するまで(するのかどうかは知らないけど)、1回数千円のガチャで外れたくない人は様子見のほうがいいかもしれない