funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

【ロードバイク】チェーンルブ難民を救うかもしれない、ViprosのRossa-no

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メンテのことなんて何も知らなかった頃は、なんの疑いもなくクレ556を使っていた。普通のやつ。

KURE(呉工業) 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004

KURE(呉工業) 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004

そしたら2chでクレ556使いは情弱ということがわかったので、安い割に良いということでエーゼットに移行。

良いのかわからないけど悪くはない、今思えばそんな感想を抱く製品であった。無難に使えると思う。バリエーションあるし、色々探求のしがいはあるシリーズなのかなと今でも思っている。そしてお値段が財布に優しい所は素晴らしい。

ここから、SACRAのブラックオイルっていう黒いやつに手を出す。これ、今はもう売ってないようだ。エーゼットよりも回りが軽いなって気はしたけど、サラサラ目の液体(と中に溶けてる黒い粉末的な何か)が結構飛び散ってフレームとか靴を汚すので遠ざかっていった。そう、汚れ方が中々にひどかった印象しかない。ずーっと放置していたらきれいに分離していた。振って混ぜてまだ使えるかなと思ったけど、ときめかなかったのでゴミ箱行き。

結果、さっさとエーゼットに戻る。

が、チェーンルブではなく極圧置換スプレー。

いいのか悪いのかはわからない。回したフィーリングはそこそこ、スプレーなので楽、寿命はよくわからないしどの程度仕事してくれてるのかはわからない(おい)が、楽なのでいつもチェーンを洗って軽く水気をとったらこれを吹いていた。水分あってもこの油(?)で置換してくれるということで。

気がついたらレースのときだけセラミックスピードのUFOドリップを使っていた。

anaaki-gratin.hateblo.jp

この子については1年以上(常にではないが)使っていたので、色々上記の投稿に追記しておこうと思う。とりあえず高いだけの違いはあるなって、あまり細かいことを気にかけない自分でも感じる性能はあった。弱点はもちろんあるんだけどね。ランニングコストは高いので、平民に常用はできない。

あとあと、気まぐれでレスポのチタンスプレー。レスポは何種類かあって、チェーン用に混ぜてもOKでコンディションや好みに合わせて使ってねっていう感じになっている。自分が使っていたのはチタンスプレーってやつ。

漕いだ感じは悪くないというか良い。汚れ方は酷いのと飛び散る。あと油自体は残っているのかもしれないが、注油したての気持ちよさがあまり長続きしないような気がした。

・・・はい、ここまでが前日譚。

本題となるヴィプロスのロッサーノ。

そうそう、The Yellow Monkeyの活動再開後の新譜である『9999』。かつてのイエモンぽさもあり、まるで吉井和哉のソロ時代のような曲もあり、そういう道の先に生まれてきたような曲たちが詰め込まれていて、スゥーッと耳に入ってくる。

シングルとして発売されたロザーナっていう曲があって、イントロ部分なんかコード進行とかアレンジはありがちというか王道な感じなんだけど、と思っていても引き込まれてしまう曲で。そしてすいません、初めて聴いた頃に曲中の「ロザーナ」って歌ってる部分が「野沢菜」に空耳アワーしてました。ほんとごめんなさい。

なんだっけ、そうそう、ヴィプロスのロッサーノ。

ブルーノっていう青い奴の兄弟製品的な感じで今年初めくらいに発売されたのかな。

"サスペンド系"なるものがどんな系なのかはよくわかっていないのだが、1滴チェーンのコマにたらすだけでスゥーッと浸透してくれるらしい。あと回したときのフィーリングは、使ったことある人のブログとか読んでいると大体高評価。

ブルーノとロッサーノの違いは、後者は耐久性を弱めて変わりに防汚性を高めたものらしい。ただ、その耐久性を弱めたと言っても、ロッサーノも300km以上は保つと自転車屋さんが言ってたので、それくらい保てば十分かなと個人的には思っている。

漕いだときの「軽いな」っていう感覚はある。音については、何使っても気にしたことがなくて自分にはよくわからない。

チェーンへの浸透性は言われている通り。スゥーッとコマの中に吸い込まれていく、これは気分がいい。なので「あれ、どのコマまでさしたっけな」ってなる。よく見ると微妙に赤くなってるんだけれども。

防汚性というのがまだわかっていない。というのも、軽く外を走ったり、屋内でローラーやるだけのチェーンであってもチェーンの側面は普通に黒くなる。ただ、例えばSACRAの廃盤ブラックオイルとかレスポのチタンスプレーみたく(そういえばエーゼットもだな)飛び散るっていうことは起きていない。で、ヴィプロス ロッサーノの黒い汚れ、結構頑固で、ペーパーウェスで軽く拭うだけだと落ちない。気合い入れてゴシゴシしないと落ちてくれないのだ。

オイル自体はコマの内部にしかいかないように気をつけてはいるけれど、プーリーとかスプロケ経由で側面にもこういう汚れとして油が行くものなのかな。なんにせよ、チェーン表面にしっかりひっついてくれていることはわかった。が、汚れまでここまで粘ってくれなくてもいいかなと思う。

ちなみに値段は高め。ただし他の一般的なオイルみたく、コマの奥底まで浸透させるべく多めにさして一晩置くっていうのをしなくてもちゃんと浸透してくれるということなので、使用量はもしかしたら一般的なルブよりも少なめで済むのかもしれない。それでもチェーン1本あたりを十分に注油するための量のコストは安い方には行かないんだろうけれど。

汚れ方と耐久はもうちょい観察したいし、ヴィプロス ブルーノも試してみたいところではあるが、それでも定常的に使用するチェーンルブになりそうな予感はした。