funny rain, sweet breathing

なんてったって社会不適合者物語

意識とプライドだけ高くて疎まれてた"無能"社員が、ハッカソン優勝をドヤ顔でFaceBookに書いてた件で、有能とは何か

昔、凄い地雷社員がいた。

書くコードはコピペまみれ、多分本人も理解しきれていないものをコピペしている。だからかすぐに不具合が起きる、そしてそれを彼は直せない。指摘すると軽く「あ、それですね、午後に直します。」とか大事ではなさそげに言う割には、「午後とは言った、だがしかし今日の午後とは言っていない!!」って感じにちっとも直さなかったり。

流行りだからというだけで「あの技術使いたい」とか言っちゃったり。ちなみに人の話は聞かない、チケットdrivenな開発チームで自分に振られたチケットをろくにこなせない、締切も守れない。すぐにあれやこれに飛びついてとっ散らかしていく。

唐突に"辞任します"とかチャットに流してまともな引き継ぎもせず辞めていった。辞任だってよおいwww

残されたのは、無責任にあちこちに顔を突っ込んで生み出したバグの山。彼が辞めて半年くらいは「おい何だよこの不具合・・・これ、奴の書いたコードじゃねーか!!」って悲鳴を開発チームでよく耳にした。その頃彼は六本木やらみなとみらいのシャレオツなカフェで真っ昼間から「今日はここで仕事です☆彡」みたいなFacebook投稿を続けていた。

見方によっては彼は優秀なのだろう。"何でも書ける"し、彼のいた専門学校では卒業生代表として講演するくらい英雄のようだ。・・・僕から見たらただの無能なんだけど。エンジニアチームで彼を評価する人間はゼロだったけど。

そんな彼が最近Facebookハッカソンで優勝したとか書いてたわけですよ。優勝なのか決勝進出なのかよくわからないけど、もう一段勝ち進むとアメリカ行きだかなんだか。でさ、ハッカソンて2〜3日徹夜で即席のチームでアイデアを実装して評価してもらうわけ。そこで彼のいたチームは優勝した。彼の貢献度はどの程度かしらないけれど。

ってなわけで、無能かそうでないかの1つの指標として"継続的な業務遂行能力"を挙げたい。

こーんなの、当たり前なんだけどさ。

ハッカソンなり、スタートアップウィークエンド的な"お祭り"でパッと閃きをそれっぽく見せる工作をする瞬発力。これって実はトレーニングで誰でもできるものではある。あるいは、視野の狭いお馬鹿さんで何も考えないで発言しちゃったり行動しちゃう類の人間。というわけで、ある意味トレーニングにより会得可能なテクニックでこの手のイベントで評価されることは可能。"商売"のセンスはないけれどビジコン荒らしをかつてやっていた奴を知っているのだがそんな感じだった。商売のセンスが無いなと思ったのは、その後ビジコン荒らしで稼いだお金で会社作ってたけど鳴かず飛ばずでいつの間にか地元に帰って以来音沙汰なしだから。

これはこれでスキルであるけれど、働くにあたっては冒頭紹介した彼は無能だ。

彼には致命的な、そして当たり前の能力が欠落している。そして多分それに気付かず行き続けるのだろう。"継続的な業務遂行能力"を持たない人間は所詮たかが1発打ち上げられる花火だ。そこまでロマンティックなものでははいが。

些細な事も、つまらないことも、行き詰まっていることも、淡々と継続して取り組み進めていく能力。仕事なんて大半がそうだ。どんなにクリエイティブな事であってもね。そういう緩い沈黙と忍耐と付き合えず、すぐにあれやこれに飛びついて後を濁しまくる鳥さんははっきり言って無能の一言しかかけられない。そして、お祭り的なイベントでの瞬発力による発想も、この継続的な業務遂行能力が無ければゴミになるのは時間の問題。

イデアなんて発想することに価値はなく、それを磨いて育てることにしか価値はない。

イデア発想系の記事やら御本はやたらと見かけるが、それをいかに磨くか・育てるかっていうのはあまり見ない。それくらいケースバイケースであるし、そんな薄っぺらい本を書いてるレベルの人間には体系だって言語化するような学術的知能は無いのだろう。

たまに読んでいるIT技術者さんだったかな、のブログで"コツはコツコツ続けることしか無い"って書かれてたけど、ほんそれ。別に仕事に限らず、自転車も音楽も、何らかの資格試験もそうだけれど。一時の勢いで最大瞬間風速を1回限りで出せることに意味はない、何故ならばそれは誰しもが何らかの分野・事柄で出来るからだ。