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知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

【ロードバイク】Mavic R-SYS SLR 〜 Mavicの誇るアルミクリンチャー(ヒルクライム的に)最高峰【機材ドーピング】

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自転車ゆとりグッズ、買ってみた。

万能性を考えたらMavicだとKsyrium Pro EXALITHが最強だと思うけどね、アルミクリンチャーでは。
※この記事を書いた時はまだUSTが出ていない。今ならキシプロのUSTがそれに該当するだろう

【Mavic R-SYS SLRをサイクリングエクスプレスでチェック】

基本的に暫くはヒルクライムレースしか出ないだろうし、ローラーもポタリングも普段のトレーニングもレースもZONDAさんのみっていうのも不健康なので、所謂決戦用ホイールなんて位置づけのホイールを用意してみた。カーボンディープな見た目のやつも欲しいが、山登りばっかな現状の乗り方では実用性としてはイマイチな気がしてな。

ヒルクライム用ホイールということで、CampagnoloNeutron Ultra (ニュートロンウルトラ)も候補には上がっていた。

総重量はそこまで軽いわけではないが、とにかくリムが軽いとの事で。カンパニョーロのくせに後輪がG3組みではないのも、そこら辺の事情(ヒルクライムに相性良くしたり軽量リム使ったり)を鑑みているのだろうか。でも、カンパニョーロのホイールなのにG3組みじゃないのはなんか切ないので、価格には惹かれたが断念。

あと、どうせなら清水からのフライアウェイ的にIYHしとかないと、後で結局いいやつを買ってしまう傾向にある。自転車あるある。なんとなく入門チックな機材買うと、後悔してすぐに本格的なものに変えたくなる病。

と、カンパニョーロの話題ばっかであったが本題はMavicだ。

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おお、罪深い。

イタリア車(DE ROSA)に、フランス車輪(Mavic)。時代が第一次世界大戦なら大変なことだ。そのうち汎用決戦ホイールとしてBORA ULTRA35をと思っていたが(これならイタリア同士)、最近rovalのCLX50がいいなって思い始めたので、そうなると今度はイタリアとアメリカだ。恐ろしい。

R-sys SLR。

Mavicのホイールということで、確かにハブの回転はカンパニョーロやSHIMANOに劣るかも。逆さにしてクルクル回してみた感じ。走っている時は気にならない、でももしかしたら下りで違いが出てきているのかもしれない。回転性能よりも防塵防滴を選んだベアリング周りの設計が理由なんだが、ここは改造したければ改造できるらしい。もちろん正規品に想定される防塵防滴性能を犠牲にすることになるが。あとはこのベアリング部分、走行距離1000kmを目安に注油が必要で、専用のオイルが必要のようだ。これは粘度を考慮すれば別のものでも代用できるようだが。

スポークは中空構造のカーボン。そのせいで普通のアルミクリンチャーとは構造が違っていて、ホイールを買った時に付いてくる専用工具が必要だし、この構造故の内部パーツの消耗があるので他社のホイールでは発生しないメンテナンスというか部品交換が必要となってくる。ただ、パーツさえ買ってくれば、普段からロードバイクに乗って自分でメンテナンスしてるレベルの人間にとってはそこまで難しいものでも無さそう。

そしてエグザリット2。リムに洗濯板みたいなギザギザがついていて、ブレーキング時にこのギザギザがブレーキシューをガンガンに削ることで減速する。これも専用ブレーキシューを使えってことなんだが、これが高い。ただ、色んな情報を総合するとSWISS STOPのFLASH PRO OROGINAL BLACKというブレーキシューのOEMらしい。だからこちらを使っても問題ないし、安いとのことで。確かにエグザリット2用ブレーキシューに堂々とby Swiss StopとかFLASH PROとか印刷されている。とはいえこれも難しい話で、同じ金型で微妙に成分を変えて硬さを調整している可能性は否めない。そうなるとリム側にダメージが行く可能性もあるので(専用シューより硬かった場合)難しい。

SWISS STOP(スイスストップ) FLASH PRO BXP アルミリム用ブレーキシュー

SWISS STOP(スイスストップ) FLASH PRO BXP アルミリム用ブレーキシュー

使い始めはブレーキシューの消耗が激しいようで、これはリムのギザギザの角がある程度取れて落ち着いてくるとブレーキシューの消耗は減ってくるらしい。なので最初だけ純正品を使ってみては?という人もいた。

確かにホイール購入時についてきたシューと、新たに購入して付け替えてた純正品のシューでは同じ純正品でも減り方がぜんぜん違う。ブレーキ性能は多分変わっていないはず。でもやっぱ高いのでSwiss Stopの製品をat your own riskで使用している。

というわけで諸々どうしようかな。このMavicの専用品の山々。これはもう、信じたい情報を真実として受け止める人類の業を発動させるしか無い。

さて、とりあえず都内を軽く30kmほど走ってみた感想。本当ならいつもの尾根幹トレーニングで履いてみたかったんだけど、食あたり(かどうかもわからない)のせいかかれこれ1週間お腹が痛くてしかも微熱まで出たりして本調子ではなく断念。

元々機材の細かい違いとかどうでもいいし気にならない人なんですが(ガチの変態アマチュアローディーに怒られるけ?)、そんな感じなので何が普段履いてるZONDAと違うのかよくわからない。いや、もちろん違うんですけどね、けど横の剛性が〜とか言ったって何よそれ?って感じで。

ただ、普段と同じくらい踏んでると思ったら普段よか2〜3kmくらいは速度が上がってた気がするのと、普段よか1〜2枚ギアが重くなっていたのできっと違うんだと思う。都内で緩いアップダウンの幹線道路を走ってみてそう感じた。峠に行ったらまた違いがわかるのかな。漕ぎ出しは確かに軽い(ZONDA装着時より停車前にギアを軽くしなくてもよかった)ので、これは軽量リムのなせる技だし、山登りで活きてくる要素なんじゃないかな。

すいませんねぇ、なんか高い機材なのにこんなのほほんで。

でも自転車でしかもアマチュアなんて、機材ドーピング分の補正は無いものとして考える謙虚さが必要だと思うのよ。そりゃ100万超えコースで用意した自転車に乗れば、例えばヤビツで35分切りくらいならそこそこに脚が有るやつならできるんじゃないのかな。逆にそんなマシン使ってるのに、自分から見たらあまりに憐れで惨めなライダーをハルヒルとかで見かけたりもしたけれど。っていうか去年のハルヒル、10kg超えのクロモリバイクに鉄下駄ホイールでしかもフラットペダルなあたしのTiagraマシンに勝てないカーボンバイクでカーボンホイールのDURA ACE搭載とかいたけどデストライド申し込んで良かですか。

ということなので、機材ドーピング補正は無くして自分の実力は考えよう。あるいは考え方としては、その補正で楽になった分、より上位の苦しみを味わおう。同じパワーで機材ドーピングで2km/h巡航速度が上がったのなら、上がった分+更に2km/h出せるように、とか。そうしないといつまでもザクのまま。

フレームとかホイールを変えて同じコース走ったときのタイムって、経験上5分短縮があるかないか。それ以上の短縮って練習分が出ているように感じる。これはヤビツの自分のタイムがそんな感じってだけなんだけどね。レース本番用フレーム+ホイールと練習用フレーム+ホイールでそこまでタイム変わらない。もちろん前者の方が気分的に楽に登れていて、その"楽"を排除するくらいのレベルで走って初めて時間短縮と言っていいくらいの違いが出てくる。

【Mavic R-SYS SLRをサイクリングエクスプレスでチェック】