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funny rain, sweet breathing

なんてったって社会不適合者物語

【宇宙・生命・時間】心地よい秋の空気の中で、心地よく時間を過ごす為の読み物達

読書

流行りに乗って(ミーハーです)瞑想とかしてみようと思うけど、静かな場所で目をつぶって心を落ち着かせると、速攻で寝落ちます。格好つけて、瞑想開始の合図として「宇宙・・・」とか呟くと、もっと早い気もします。

ではさくっと、本題に。

その1

スペースサイト! 宇宙開発史 / 天文の話題
こちらのサイトのコンテンツである、ロシア宇宙開発史。

ロシア宇宙開発史/Russian Space Anthology
米ソが宇宙開発競争で激突しまくっていた時代。無重力空間で使うために、芯の構造やらインクの粘度に工夫をこらしまくったボールペンを開発したアメリカと、一方でロシア(旧ソ連)は鉛筆を使った・・・そんなジョークの舞台となった時代。

今の人から見たら「そんなんで、人を宇宙に送り込むんかい!?」っていうような宇宙船やらその開発スケジュールやらが平気で存在していた時代。そういった流れが明らかに原因な犠牲が何例もあった時代。それでも、打ち上げごとに技術者達は宇宙船の完成度を高めていった時代。

その場がかなり想像できてしまいそうな文体で綴られたロシア/ソ連宇宙開発の物語は、読み終わった後も静かに頭の中で、宇宙から見た地球とかそんな景色をぼーっと想像する時間をくれる。

その2

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)


人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)

ビル・ブライソン著の『人類が知っていることすべての短い歴史』。

もともとハードカバーの1冊で出ていたのかな、それが文庫本で上下巻。合わせて1000ページくらいはあるので、ハードカバーで、読んだり持ち運ぶのはゾッとする。

(人が知っている)始まりから今に至る宇宙の歴史、惑星の生い立ち、生命の発生と進化そして絶滅・・・そんな話がまとめられている。文庫本では上巻が宇宙や地球に関する話、下巻が生命に関する話と分かれている。自分のキャリア的に下巻はとても好きな内容で、本の劣化が下巻が酷いんだがそれは個人的な話で。

中身は基本的に過去の発見に関して、当時の科学者やその時代の状況(だいたいてんやわんや)を記すことで進んでいく。発見のエピソード、立証のエピソード・・・そういったものが軸となって時系列に、時にはそれが複数の軌跡として同時進行することもあるのだが、きれいに纏められていてとても読みやすい。中学とか高校の理科の知識とかが無いともしかしたら大変なのかもしれないのと、とにかく人名が大量に出てくるので、誰が何をした人なのか把握し続けるのが大変かもしれない、慣れないと。

科学的な話になるので、時にその発見されたり見出された内容に関しては難しい話になってしまうのだが、ちょっとでも専門的な話になりそうだと、「これ以上は専門的になるので本書では触れないが、結論として・・・」みたいな書き方で、この本としては読者を置いてきぼりにしないようにできている。この専門性への線引きと、まったくもって固っ苦しくない文体のおかげで、一度手にとってみたら読みふけってしまう人は多いんではないかと思う。

これを読みきった晩、布団の中で寝るまでの数刻はとてもおもしろかった。

宇宙どころか地球の歴史の中でもほんの一瞬でしか無い、人類の歴史。そんな泡沫の現象として栄えている人類のいち個体が、この種の歴史とは比べ物にならない程の過去の時間に思いを馳せるわけで。知っていること全てへと感覚野を全開に広げ、そしてその先に限りなくイマジネーションで進んでいく・・・かなり最高なエンタテイメントであると思う。

先人たちが人生を賭して積み上げてきたサイエンスの偉大さ、奇跡であり些末な事柄である人類が今ここにいること、感覚を限りなく広くそしてフラットに調整したい時に個人的には役に立っていたりもする。

人類が知っていることすべての短い歴史

人類が知っていることすべての短い歴史

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