funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

ブラックと大多数にバレる前の、陰で正々堂々ブラックだったワタミの"掃き溜め"が、とてもマトモであった思い出

なるべくしてこうなった、因果応報・・・なんとでも言えてしまう所詮結果なんだけど。

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増税に対応できなかったというか、増税というイベントでメッキが剥がれ落ちたというか・・・っていうのがありつつも、やっぱアレですかね。ブラック企業のアイコン的存在の一つとなってしまったこともですかね。

学生の頃、4ヶ月だけ坐和民でバイトしていたことがある。
まだブラック企業っておおっぴらに叩かれる前。

元々、ワタミ系列ってことで特になんも期待はしていなかった。営業時間長いから、そこそこに深夜割増時間帯で稼げたらいっか、くらいで。

ワタミ系とモンテローザ系は何も期待しない、そんな温度感。
都内近郊の白木屋だったかな、レジの金盗んでバックれた社員が数カ月後に平然とまた社員として復職してるのを見たことがある。

坐和民の話に戻ると、ホールキャスト希望で面接を受けた時に、これまで飲食経験があってキッチンもホールもできたという事を言った。言ってしまった。あまり深く考えていなかった。

そしたら初出勤日、渡された制服はキッチンの。
ホール希望で受けたし採用されたと思ったんだけどと言ったら「やる気があって、それが認められた奴にはどんどん仕事をやらせる、まずはキッチンだ」と言われ。

このセリフを言う人間がそれをやったとこなんて古今東西見たことがない。
給料が25万〜40万、がんばった分だけもらえます的な事を言っておいて、実際最低額固定なあれと一緒。

ま、ただの嘘つき。よくいる糞野郎。でも、そういうやつはこういう底辺組織で上に行く。あとゲスい妄想な嫌味を言うならば、自分を雇ったその店のトップはホールキャストを女性のみで固めていた。

一方僕が働いていた店舗のキッチンはとても国際的だった。
何しろ日本語が聞こえない。
中国語、ベンガル語、あとマレー語だったのかなあれは。

キッチンでは僕、あとはホールキャストとかと話をする時だけ日本語で彼らは会話する。それ以外は母国語が通じる相手がいる時は母国語で話してるし、そうでないときは無言。淡々と仕事をする。キッチンの社員もいたけれど、ホールと兼任だったりしてあまり目撃せず。

とても、なんて言うかアクの強い空間だった。

適度にサボって手を抜いて注意されて、「テヘッ」って感じで謝ったりするパターンは多かったけど(大抵、後で日本人の細かさに苦笑いしている)、みんなまじめに仕事していた。

そんなキッチンだったのだが、社員やホールキャストからは凄く下に見られていた。
キッチンキャストとホールキャストは、同じ休憩室を使っていても全く会話ないし。
ホールキャストの女の子たちがかなり大声でキッチンの悪口をダベっているのを耳にしたし。

悪口っていうか、完全に見下しているのよね。

そんなホールキャストの女の子たちは、「女が3人以上集まれば派閥が生まれる」という宇宙の法則に従い、とても素敵な空気を醸し出していた。喧嘩してバックレたりとか見かけた。店長クラスは30代男性が多かったから、みんなしてお互いを牽制しつつ媚びの売り合い合戦。

そうそう、(あのワタミという会社の店舗レベルで)優秀に見える人って、ある程度コミュ力があって30代半ばくらいだった。

対照的に40代以降の社員て、本当に使えない奴が多かった。自分が仕事できないのを棚上げにしてやれキャストが悪い、その店舗のルールが悪い、お店の作りが悪いetc。キッチンは、そんな使えない社員からも随分とバカにされていた。完全にその社員が仕事できないだけなのに。だってそういう社員が偉そうにキッチンに入ってくると、お客さんからの料理に関するクレーム増えるんだもん。

そんな社員達のトップに君臨する嘘つき店長と、一部のプロアルバイター(今名付けた)は忘年会シーズンの12月になると家に帰らないそうだ。お店の床にダンボール敷いて寝泊まりして仕事をする。「今年もこの季節がやってきたね〜!!」となんか誇らしげにするのよ。望もうと望むまいと、平社員も付き合わされる。

机の下でお互いを蹴り合っているホールキャストや、とにかく言い訳しかしないヒラ社員に掃き溜め扱いされていたキッチン。飲食系でたまにある話なんだけど、なんかキッチンが下に見られる傾向。

そんなのは気にせず、ワタミイズム何それおいしいの?くらいの温度感で仕事をして、どんなに忙しくてもシフト以上は働かない。で、「もっと給料高い店見つけたから今日で辞めるね~」と朗らかに去っていく。そんなキッチンサイドに否応なく配属されたことは、逆に僕にとっては居心地がいい結果に終わった。

女子達のくだらん睨み合いを目撃する機会は少なかったし、社員という新入りよりも使えない人材もあまりいなかったし。逆にキッチンにいるのは、繰り返すが、適度にサボって手を抜いて注意されて、「テヘッ」って感じで謝ったりするパターンは多かったけど、まじめに仕事をする人達。

使えないオッサン社員ズの中には、「俺、普段もワタミロゴの入ったシャツ着てるよ。誇らしいじゃん。」て嬉しそうに語るのがいた。仕事できない人だったし今の店舗閉鎖ラッシュとリストラの嵐の中で、まだいられてるのかな。