funny rain, sweet breathing

なんてったって社会不適合者物語

「巧遅拙速」なんてスタイルは真似するべきでも、広めるべきものでもないかと

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ちょっと前に見かけた記事なんだけど、

仕事は一番忙しいヤツに頼む -会社が絶対手放さない人の条件【三井住友海上 柄澤康喜社長】 経営トップが太鼓判「会社が絶対手放さない人の条件」:PRESIDENT Online - プレジデント

これ、まぁ記事タイトルに関しては「それどうなん・・・」「この人の部下、かわいそう・・・」みたいな印象しか受けないんだけど。一番忙しいやつに頼むとかさ、ちゃんと分散させろよ、そもそもに分散させられるチーム作れよ馬鹿・・・って感じ。

っていうのは別の話で、この記事の中に出てきた「巧遅拙速」ということについて。

起業だの新規事業だのなんだのやっている人や、そこにたかって金をむしりとりたい投資なりコンサルサイドの人がリーン・スタートアップっていう言葉を一時期よく使っていた。リーン・スタートアップに関しては別にここで話すことではないので、説明するのも大変なので端折る。

ただこのリーン・スタートアップていうものの本質を理解できない残念な人達は、「巧遅拙速」みたいな事を上っ面だけ口にしていたなぁということを思い出した。

すごく乱暴に言えば、「1年の時間とお金をかけて作った製品/サービスがしくったらすげー凹むから、凄く単純なものを短時間で作って世に出そう。顧客の反応を見たり、そこから顧客開発をしていこう。」っていう話。これと「巧遅拙速」ってのが似ているのかな、多分。

「巧遅拙速」ってのはね、僕の考えでは口にしたり目指すものでもなく、ただあるレベルまで何かを突き詰めると結果として出てくるオプションだ。

そこまでのレベルに達した人のだすアウトプットって、そこらの人間の超全力以上のものを片手間でやっているように見える。実際それくらいの能力差が出ているわけだが。

そこまでいったら「巧遅拙速」使用許可が降りてもいいと思っている。

なんでかって、遅くともそれなりのものを仕上げられるならまだしも、その実力も経験もない人間がやったらただの「ん、何これ? 落書きか何か? 子供のお遊戯?」みたいなクオリティのものしか短時間では作れない。凄く、凄く当たり前だけど。

だいたいさ、自分では100点と思えるものを作ったって、受け手は60点とか70点しか付けないんだよ? それなのに、ただ早いだけで60点程度のものを出したら、それは実際には20点程度の赤点失格レベルとしか相手は思わない。もう期待値ゼロどころかマイナス。

「巧遅拙速」っていう字面に踊らされて調子に乗っていると、こうなる。

でも、多いんだ、こういう人。早く何か出せりゃ、最初はしょぼくても後から点数上げたらいいさって、上げられる保証も実力も無いのに思っちゃう人。

200点出せちゃう人が、片手間で120点とか100点を出すのこそ「巧遅拙速」。でもそこまでの実力を持っている人で、「巧遅拙速」なんて言う人はやっぱ少数。そういう人達って、昔は時間をかけても一つの事をじっくりと100点を取るっていう経験を、着実に積んできている人。

リーン・スタートアップ

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ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

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