funny rain, sweet breathing

知ってるか?世の中って思った通りにしかならないんだぜ?

"スティーブ・ジョブズ"は間違いだ

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未だに山のようなワナビーやら、「日本からスティーブ・ジョブズを!!」みたいなことを恥ずかしげもなく言っちゃう人がいるので書いておく。

スティーブ・ジョブズは間違いだ。

仮にスティーブ・ジョブズが間違いではないとしても、それをあなたが求めることは間違いだ。彼の結果だけを見て「そんなことはない」と言うのは凄く残念な発想だ。彼の成果とは、世の中の全ての事がら同様に確率の話で、それも凄く低い確率だ。

だから僕やあなたには関係ない。ギャンブルをやらない理由として「だって期待値がねぇ、ああいうのって」と思う人ならなんとなく分かるんじゃないだろうか。

スティーブ・ジョブズは様々な記事や書籍で書かれているが、Appleの中では絶対的に"正しい"存在であったそう。どんなに重宝していた部下であっても、何かのきっかけであっさりとスティーブ・ジョブズは関係を断ってしまっていたらしい。他の会社に移るって言った直後に、自分の社内アカウントが凍結されたりセキュリティカードが無効になったりとか。あと読んだことのあるエピソードでは、何かApple社内で実現させたいアイデアがあったら、ポロッとジョブズに話す。すると「そんなのあかんわ!!」と言われるが、暫く経つとそのアイデアジョブズが「俺こういうの思いついたんだけど、やろうぜ。」って会議で言うらしい。で、実現と。

Apple云々だけじゃないけれど、なんか世の中的にカリスマ的な存在を憧れすぎ、求めすぎだと僕は思っている。"リーダーシップ"とか名のつく集まりやら本やらインターネッツの記事って、明かりに群がる蛾的なあれでゴミのように人が集っているけれど。絶対的なカリスマを求める人って、結局のところフリーライダーになりたいだけだ。絶対的なカリスマのもたらす益のおこぼれが楽に欲しいだけだ。

人は必ず間違える。

誰か一人が絶対的な決定権やらなんやらを持っていた場合、その人は常に正しくないといけない。その人は間違っていても正しくないといけない。

でも人は必ず間違える。

例えば3人くらいで会社を興したとしよう。3人共創業者で、各自が出資したとする。誰か一人が96%くらいの株を持ち、残りの2人が2%ずつ持つ。話だけ聞くと「まぁ、そんなもんだよね。」っていう反応が多いと思う。一人、ちゃんと決定権をいつでも行使できる、会社の行き先を決定できる人物を持つという事を考えたらね。

だけど人は必ず間違える。

だから本当は、誰か一人が暴走しても、あるいは時間とともにバカになってしまった時にちゃんとそいつを蹴り出せる準備をしておくべきなのだ。"カリスマ社長"なんてものを目指すことに価値はない。求めることにも価値はない。会社は内部のそういったエゴとも呼べるものに価値をもたらすために存在しているわけではないからだ。