手塚治虫の美女画展と、井の頭公園で考えたマンガ・アニメ的美女の感覚
雨も降るんじゃないかと思われた本日、中央線沿いのサイクリングも兼ねて吉祥寺へ足を運び、『手塚治虫の美女画展』を見てきた。明日終わってしまうのだが、ギャラリーKAIっていう場所でやっていた。井の頭公園目の前の、蔵をギャラリーにしたもの。展示自体は17点しかなく、15分〜20分もあれば見終わってしまう小規模なものだった。
2014.11.03 – 11.09 『手塚治虫の美女画展』 | GALLERY KAI
今回展示されていた作品て自分が生まれるよりも前の作品で、そこはどうでもいいのだが、とにかく何十年も前の絵なわけ。自分は手塚治虫の作品て相当好きな人なので彼の絵柄は見慣れているのだけれども、例えば2000年以降のマンガとかアニメを見慣れた人達が見たら手塚治虫の絵ってどう思うんだろうなっていうの、興味ある。特に萌え絵とかそんな感じの属性のものと比較して。
【画像あり】 「90年代」と「現在」の絵の比較が話題に! これ手抜きだろ(´・ω・`)
↑リンク先みたいな比較画像を見ていると、手塚作品もその時代の絵だな〜って思うよね。いや、手塚作品は影響を与える方か。一方で、もしかしたら自分は前述の通り手塚作品に慣れ親しんでいるからそう思うのかもしれないが、今見てもこれらの絵っていいと思う。手塚作品の女性の、線は細そうなのに、腰回り含めふくよかさを感じる描き方。作品を描くスピードの早さで有名な手塚治虫氏だが、それゆえのディテールを書き込むといったものではない、1本のためらいのない線で描かれる肢体。
実用的・非実用的(何に関する?)は置いておき、エロ系の絵でいいなーっていうのなんて例えばpixivに行けばいくらでも好みのものは見つかる。絵の巧さ(?)みたいなものって今pixivでお目に書かれるような絵師の方が、時代の流行り廃りを考えなくてもすごいなーと思う。
ただ、それでも手塚作品を今でもいいなと思うのは、なんだろ、多分雰囲気エロってやつなんだよね。そのさじ加減。手塚治虫の、その雰囲気エロスを規定するさじ加減。
以上、井の頭公園は紅葉のシーズンではなくただただヒンヤリとしていました。池の鳥は、可愛い。
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