funny rain, sweet breathing

なんてったって社会不適合者物語

健やかなる肉体を持つ偉大なる悪意と無自覚にそれを育む僕ら。序章〜音楽家ゴーストライター事件〜

本日お茶の間を騒がせた、音楽家のゴーストライター事件。
BLOGOS : 「佐村河内守氏の耳は聴こえていた」新垣隆氏が会見 (1/4)

被災地、とか原爆。そういうキーワードをダシにして、Facebookでよくある『感動したらシェア』みたいなの一切の頭を使わずにシェアしたりいいねする浅はかさにたかって金儲けをしていた。そんな見方だってできる。

真・作曲者の新垣氏が普通にすげーってのとか、佐村河内氏が書いたとされる楽譜、本人が書いたものならそれはそれでプロデューサー的なスキルはあったのかもしれない。別の話として。それにしても歪な関係だよね。素直に共作って言ってりゃいいのに。

障害者手帳にまつわる色々

で、さらに別の話。
佐村河内氏は全聾者として障害者手帳も持っていたはず。

その障害者手帳だ。
全世界でも確か日本にしか無い仕組み。

ちょい前に起きたこの事件。
北海道新聞 : 不正受給1億6800万円 札幌地検、患者42人分で捜査終結−北海道新聞[聴覚障害事件の追及キャンペーン]

簡単に言うと、悪い医師とか社労士が健常者を聾唖者と診断して障害者手帳を無駄に交付させる。
障害者手帳を交付された人間は、交通機関の運賃割引やら障害者基礎年金がもらえるわけだ。健常者にも関わらず。

嘘の診断をした医師や仲介した業者らは、障害者年金から何割かのリベートを貰う。
トータルで年100万くらいは支給されるから、虚偽の障害者手帳を1人分仕込むだけで20万前後取ってたろうな〜と推測。
素敵なビジネスモデルですね、まったく。

この事件、本当の聾唖者はメインのアクターではない。
舞台に上がったのは医師と、健常者である住民だ。

障害者手帳の交付に関する諸々って、特に医師の発言力が強い。
「この人はこのレベルの障害を持っています。なので〜度の障害者手帳を発行してください。」と、
”どの医師が言ったのか”っていうので、お役所は交付に関する判断を変える。

一応、パスポートやら運転免許証みたいな扱いで身分証明書としても使えるんだけどね。
そこに載っける写真は免許証とかパスポートみたいな厳密な規格は無くて、適当に持ってる写真貼ればOK。

まー、そんな仕組みなんすよ。

じゃあ廃止しろっていうの短絡的で意味のない意見でさ。
それはもう全国民の意識改革みたいなでかい話になってくる。それくらい、こういう問題は根が深い。
なくすことが100点満点の正解というわけでもないし。

聴覚障害に関する嘘よりも問題なのは

話を佐村河内氏に戻すと、彼が本当に全聾であったのかどうかはわからない。
話し方から、「全聾なのか?」って思うし、専門家でも同じ考えの人もいると思う。
とはいえ、人によってはすごく上手く発話したりもするので判断は難しいっちゃ難しい。
そこも一つのイシューとして区切る。

さらにさらに別の切り口で考えると、一応日本のキー局で番組作りに関わっている人間とか、大学教授なんて肩書を持つ人間が、何も違和感を感じなかったのか?っていうのが僕にとっては非常に興味がある。
もし氏が確信犯的に外部イメージを上手く使って名を売り、それを知りつつ周りの人間もヨイショして甘い汁吸おうとしてたのならば、もう軍法会議もの。とはいえ、そういう悪意を育てる養分は、この社会の至る所にあるんだよな〜と改めて実感した。これもいずれ書いていこうかなと思っている。(佐村河内氏界隈が完全にギルティとして話しているがw 僕にとってフックです。ある種この事件は。)